【DVD】『カミーユ・クローデル』

そんなロダン、修正してやるぅ!!


カミーユ・クローデル 《IVC 25th ベストバリューコレクション》 [DVD]カミーユ・クローデル 《IVC 25th ベストバリューコレクション》 [DVD]
(2012/12/21)
イザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデュー 他

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カミーユ・クローデル(=イザベル・アジャーニ)は、父親の援助を受けてアトリエをもつほど彫刻に打ち込んでいた。ある日、憧れのオーギュスト・ロダン(=ジェラール・ドバルデュー)の面識を得て、国立美術館のモニュメント「地獄の門」を手伝うことになる。カミーユの非凡な才能を惹かれたロダンは、弟子としてアトリエに招き、彼女もまたロダンをのめりこんでいく。カミーユはやがて妊娠するものの、ロダンは心の支えでもあるローズ夫人(=ダニエル・ルブラン)を断ち切れず、破局が訪れる

Zファンなら押さえるべきと思いまして
三時間近い長尺ながら、カットの切り替えが上手いのでさほど長さを感じなかった。飽きさせないように場面ごとに上手くインパクトを残し、テンポよく進んでいく
なにせ裸像を彫る人たちがテーマなので、定期的にモデルのおっぱいが拝め、自然とサービスシーンが生まれるのも大きい(えっ
彫刻家が土をこねるのと女性を触るのとを重ねる場面も多く、艶っぽさを意識した演出が視聴者を釘付けにし、かつ扱っているテーマにも沿っている
主な舞台は19世紀から20世紀へと移ろい行くパリで、エッフェル塔の建築過程、国民的作家であるヴィクトル・ユーゴーの死、カトリックに改宗する弟、と良くも悪くも保守化していくフランスの姿をしっかり描いている。カミーユが精神病院に入ったのは、第1次大戦が始まる直前の1913年なのだ
ラスト近くの山が多くて少しくどくなってしまったが(結局、尺が長い)、イザベル・アジャーニが純真な少女時代から、イケイケの蜜月時代、ロダンに振られてゴルゴン状態になるまでを見事に演じ分けていた
歴史の大きなうねりを意識しつつ、そこに生きた男女を描く名作といえよう

カミーユ・クローデルは、有名になり始めた時期のロダンと出会い、その才能をロダンに捧げることで自らを表現し自足していた
いわば、ロダンへの愛情と芸術活動が一体化していた。プロの表現者として自立しているとは言いがたい状態だろう
ただし、19世紀は女性に表現の自由が制約されていて、男性を通した権威がなければ認められない時代でもあった
ロダンとの関係が崩れるのは、妊娠がきっかけに内縁の妻との二択を突きつけたことで、ここにおいて愛と芸術は切り離されることになる
ロダンを通して自らを表現していたカミーユは、優れた作品を発表しても絶えずロダンと比較され、影としてつきまとい精神的に追い詰められてしまう
印象的なのは、カソリックに改宗した弟ポール・クローデルの言葉で、「芸術家に信仰は必要だ」。芸術の世界では表現者は孤高であることを要求される。しかし弱き人間に孤高は耐え難い
カミーユにとって前半生の信仰はロダンそのものであり、そのピースが抜かれると精神の均衡が音を立てて崩れてしまったのだろう
ロダンのように身を休める家庭を持てず、あまりに芸術家として生き過ぎた生涯だった


Zのカミーユと関連付けて記事を書きたい気もあったが、富野・庵野対談(逆シャア友の会だっけ?)で語られたことがすべてな気が・・・
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