【BD】『借りぐらしのアリエッティ』

リトル・ピープルは辛いよ


借りぐらしのアリエッティ [Blu-ray]借りぐらしのアリエッティ [Blu-ray]
(2011/06/17)
ウォルト ディズニー スタジオ ホームエンターテイメント

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心臓に病を抱える少年・翔は、祖母の屋敷で手術の日まで療養することになった。そこで翔は古屋敷に住む小人の少女・アリエッティと見つける。14歳になったアリエッティは父の狩りを共にするが、その途中で翔に話しかけられ大事な角砂糖を落としてしまう。翔はアリエッティを探そうと角砂糖を彼女の家の近くに置くが、彼女の一家は人間に見つかったら住む家を変えねばならないと思い悩むのだった

タイトルから少女が街に出る『魔女の宅急便』の系統かと思ったら、大違いだった
借りぐらし」とは、人の家を間借りしている小人たちのことで、その小人の少女がアリエッティ。アリエッティの一家は人間の物を拝借しながら、名作劇場のような生活を送っている
物語はほぼアリエッティの視点で進んでいく
人間にとって日常生活の場も、小人たちからすると大峡谷も同然。床から棚へ昇り降りにも、クリフハンガーを要する大冒険で、その大きさから動物はおろか、昆虫すら大きな脅威である
アリエッティが初めて人間の台所に踏み込んだときの、冷蔵庫の稼動音、排水溝のしたたりといった効果音は、小人たちの感じるであろう圧迫感、迫力を耳から感じさせてくれる
宮崎監督作品に比べ、背景が一枚の美しい絵画のようで、アニメーションとして動くキャラクターは最低限と、普通のアニメに近いテイストながら、小人から見た世界に対するこだわりは感動した

よくある少年が異世界の住人と出会い、別れを味わって成長していく物語なのだが、小人視点で子ども相手すら人間との差が早くから強調される
病気がちの少年・翔は、祖母から部屋にあるドール・ハウスが小人たちのために作られたと知り、アリエッティの一家にプレゼントしようとする
しかしアリエッティの母親は突然、台所が人間によって取りかえられたことに天変地異のように驚いて、一家に引越しを決意させてしまう。ここはなんの説明もなく起こるので、管理人は女中の婆さんが呼んだ業者が来たか、と錯覚させられてしまった(苦笑)
少年の善意であろうと、小人からして人間は脅威に他ならない。少年の純粋な心など、通用しない世界なのだ
さらに、翔には「小人は滅び行く一族」「人間は67億もいる」と言わせ、通常の作品なら純真な少年であるはずのキャラクターに、分かった口を聞くインテリ」の性質を負わせてしまうのは、宮崎駿の影を感じずにはいられない
年端の行かない少年にすら、人間の傲岸さを見出すところは、良くも悪くも宮崎作品の範疇に収まってしまったように思えた



床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)
(2000/09/18)
メアリー ノートン

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