『播磨灘物語』 第3巻 司馬遼太郎

大河もようやくエンジンがかかってきたが、ここまで来るのに視聴者が振るい落ちている予感

新装版 播磨灘物語(3) (講談社文庫)新装版 播磨灘物語(3) (講談社文庫)
(2004/01/16)
司馬 遼太郎

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摂津の荒木村重が謀反を起こしたことで、官兵衛の主家である小寺政職が動揺。政職は官兵衛に村重の説得を命じて謀殺し、毛利への寝返りを企むのだった。官兵衛は村重との縁から命ばかりは取りとめるが、有岡城に入ったと聞いた信長は、人質である息子・松寿丸の殺害を命じたのだった。“この世で唯一の同類”である竹中半兵衛が動く

播州の隣の摂津で、荒木村重が謀反を起こす
律義者でかつ才気を誇る官兵衛は、罠に気づかず有岡城で一年以上幽閉されることになる。官兵衛を“天下の軍師”へと生まれ変わる、ターニングポイントとなる出来事
小説では囚人生活が克明に描かれる
ただ寝転がれるだけのスペース、糞尿が専用の碗からこぼれて頬にかかるという衛生レベルで、楽しみは蔦が咲かせる藤の花のみ
その幻想的な藤の花の場面は、「ベルセルク」の短編を思い出せたが、官兵衛が黒田家の者に語り聞かせた話らしい
大河ドラマで岡田准一がどう演じるか、注目である

急に浮上するのが、竹中半兵衛である
小説ではライバルというより、物静かな先輩という役分で、互いに“この世に二人しかいない人間”として語らずとも伝わる、以心伝心の関係に描かれる
信長から秀吉に後の黒田長政である松寿丸を殺す命令が出たとき、半兵衛は突如、その役目を引き受けると称し、秀吉の長浜城にいた松寿丸を自らの居城に匿う
このとき、すでに半兵衛は死病を患っていて、官兵衛が播州に戻ったときにはこの世にはいなかった
これは黒田家に伝わる逸話らしく、実際の信長は松寿丸を殺す指示は出していないらしい。半兵衛を通じて黒田家全体の忠誠を確認して満足していたようだ
おそらく、大河も『播磨灘』ベースで展開すると思うので、ここの半兵衛殿にも注目である


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コメント

No title
どうも
じぶんは、そうそうに大河の方は、脱落しました(笑
信長が松寿丸の殺害を指示していないというのは初耳ですが、ソースはどこですか?
Re: No title
信長が松寿丸を殺すように命じて半兵衛が匿うという逸話は、江戸時代にまとめられた『黒田家譜』にあるのですが、同じ『黒田家譜』のなかに秀吉から官兵衛の叔父にあてた書状が載っていて、そこでは黒田家はまとまっていると半兵衛を通じて信長に報告され大いに喜んだ、と記されている・・・・・・と中公新書の『黒田官兵衛』とありました
書状を信じれば、信長は黒田家中を信頼していて松寿丸殺害を指示していない、という著者の推論を僕は支持します
人質が死んだ一報が黒田家に届けば毛利へ寝返るのは必定ですから、信長もことが終わるまでそんなリスクを取らないと思います

大河は、中谷美紀がいるから見続けている感じですねえ(苦笑)
どう見ても姉さん女房にしか見えませんが(史実では官兵衛の七歳下!)
No title
中公新書の『黒田官兵衛』ですか。
じぶんも読んでみようと思います。
桶狭間の奇襲説が否定され、強襲説が有力になったり、日露戦争で旅順艦隊は203高地を取る以前に全滅していたり、丁字戦法は虚構だったりと、研究が進むにつれて、従来の常識が覆されることは多いですね。

中谷美紀は、30代男のアイドルですものね~(笑)

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