『播磨灘物語』 第2巻 司馬遼太郎

大河といい感じにリンクしてる

新装版 播磨灘物語(2) (講談社文庫)新装版 播磨灘物語(2) (講談社文庫)
(2004/01/16)
司馬 遼太郎

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小寺家の行く末と自らの立身を両立させるべく官兵衛は、信長に謁見した。主君政職を説得するため、別所、赤松と共同の上洛を達成するも、毛利家からは報復ともとれる大軍が押し寄せた。信長と本願寺の対立も激化し、門徒の多い播州は反信長に染まっていく

秀吉、信長とのつながりを得て、官兵衛はいよいよ歴史の檜部隊に立った
秀吉の参謀として竹中半兵衛が登場するが、本作での半兵衛は官兵衛のライバルではない。似た者同士ながらも先輩格であり、物静かな才人だ
ただし秀吉と半兵衛の関係は、半兵衛も信長の家臣の立場であることから複雑で、秀吉に才能を嫉妬されないように細心の注意を払う。官兵衛はまだ無邪気なところがあり、才をひけらかす癖が後々の不遇につながることを暗示しているようだ(不遇そのものは俗説なわけですが)
秀吉の性格に対する分析は精緻で、信長の前では無欲ぶりながら、家臣に対して実は嫉妬ぶかい。あけっぴろげに人を許しつつも、自分が気遣うように相手にそうして欲しいという欲もあるとしている
信長については、桶狭間以外は石橋を渡る慎重な武将とした。司馬にとって臆病は将の美徳なのである

『信長の野望』シリーズなどだと、美濃をとり上洛、中国へ遠征する頃となれば、ほぼ必勝の大勢力なのだが、本作では織田軍団の脆さが強調されている
領土が広すぎるために兵力も絶えず分散し、信長自身が様々な地域から兵士をかき集めて大軍を編成しなくてはならない。本願寺との対立が響いて、多方面作戦をとれていないのだ
長篠の戦いが終わった後に播州に秀吉が入る頃にも、それを制圧できるほどの兵力が用意できなかった
当時の秀吉の所領は北近江の長浜20万石。精一杯の金で募兵して七千五百の兵しか集められない。これで毛利の大軍を相手にしなければならず、実のところ三木城に立て篭もる別所にも劣る兵力だった
中国返しをして天下をとったのが信じられない小勢力であり、秀吉にとって播州入りは乾坤一擲の賭けだったのだ
播州で天下取りの地盤を築くため、官兵衛の働きはこれからだ


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