『PRIDE機密ファイル 封印された30の計画』 kamipro編集部

DEEPの佐伯繁代表が面白すぎる。これ、総合の本なんですけど(笑)

PRIDE機密ファイル 封印された30の計画 (kamipro books)PRIDE機密ファイル 封印された30の計画 (kamipro books)
(2008/12/01)
kamipro編集部

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1997年の高田ヒクソン戦で幕を開け、地上波打ち切りで2007年に消滅した伝説の格闘イヴェント“PRIDE。その破天荒な興行の裏で、いかなるプランが潜んでいたのか。30の計画を開封する
あと一歩のところで崩れたマッチメイクから、会議に名前が出たレベルの与太話まで玉石混合だったが、なかなか読み応えがあった
格闘技に対する愛があって、しょっぱいネタからもPRIDEの本質を感じられるのだ
ただしあくまでPRIDE寄りのポジションを取っているので、地上波消滅の原因となった裏社会の関係などやばい話には触れず、ミルコや永田裕志の参戦についてはPRIDEを傷つけない脚色がなされていた
格闘本にありがちなことだが、本書の記事は客観的な情報とは言いがたい
それでも、桜井マッハミノワマンなどPRIDEから這い上がった格闘家たちのインタビューには、直線的に生きる男たちの爽やかさがある。みんなPRIDEに感謝しつつ、潰れても前向きなのがまた清々しい

格闘ブームにおけるPRIDE全盛期のイメージだと、日本を代表する総合格闘技イヴェントに見えるが、最初からそうだったわけではない
実行委員会時代からDSEに至るまで、関係者にマット界の門外漢が多く、業界の常識を度外視したプランが生み出されていった。アントニオ猪木を招いたように、プロレスにおける異種格闘技戦を意識した演出も多かった
K-1の曙に対抗して小錦(!)の名が上がったり、全盛期ですらマイク・タイソンホリーフィールドを招こうとしていたのだ
ただし素人ぶりが災いして、他の業界の掟を踏みにじり、破談になったケースもあった
そんなPRIDEが総合最強路線にシフトしたのは、格闘バブルの末、2003年大晦日に大型イヴェントがかち合うことになったから
K-1との対抗戦では下請け的立場だったPRIDEだったが、ミルコ・クロコップを引き抜いたことから一気に競合関係に変わり、猪木が日本テレビでイヴェントを立ち上げたことで、メジャーな選手を引き抜かれる形で大晦日を迎えざる得なくなった
このとき、大会組織としての自立が余儀なくされたのだ
ミルコの参戦に関して、本書ではPRIDE関係者がデビュー戦の相手であるキース・ヒーリングに立ち技を警戒してガードを上げるアドバイスをし、ミルコのミドルキックが入りやすい状況を作ったとするが、これはどうか。ミルコを仮想K-1として、ダシに使う予定だったようにも思える
永田裕志に関して本書はデタラメであり、永田は猪木の命令で上がっただけで、PRIDE側にも猪木、プロレスに対しPRIDE、総合の優越を見せる狙いがあったはずだ
それでも体重差の違う相手に総合をさせるPRIDEには、プロレスの気風があり魅力になっていたのだから不思議なもんである

PRIDEがなぜ潰れたかについては、最初の方の記事である程度は触れられている
2007年3月27日、PRIDEはラスベガスのカジノ経営者であるロレンゾ・フェティータに買収された。UFCのオーナーでもあるロレンゾがMMAに興味を持つようになったきっかけは「桜庭和志VSホイス・グレイシー戦」らしく、憧れの団体をこの手に収めたいという動機もあったらしい
しかし本書によると、ロレンゾがPRIDEを展開する上で障害となったのは、テレビ放映権と不透明な資産だ。PRIDEは日本を主戦場にせざる得ないので、日本で放映権を獲得せねばならないが、フジテレビには暴力団との関係で切られた
不透明な資金の流れは当然、マル暴との関わりを考えねばならず、表向き身奇麗にしなければならないカジノ経営者にとって致命的なものとなりかねない
本書ははっきり言わないが、いわば日本のマット界にまつわる闇が、PRIDE復活の壁ということらしい
もう一つの鍵は、格闘ブームによるファイトマネーの高騰である
有名選手からすると、大会組織に愛着がなければ、高い場所でやりたいのは当然。実力者が集まって高いレベルの試合が生まれ、それが人気を博して資金力の生むという好循環で周り続ければいいものの、PRIDEは日本しか押さえられない限界があった
暴力規制の壁をケーブルテレビとペーパービューで乗り越えたUFCが、地上波放映権で飛んでしまう日本の大会組織より腰が強いのも確かだろう
管理人は金網よりリングが好きなので、今一度、日本人の心をくすぐる大会がみたいものなのだが
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