【DVD】『ブーリン家の姉妹』

スカーレット・ヨハンソンが控えめ

ブーリン家の姉妹 コレクターズ・エディション [DVD]ブーリン家の姉妹 コレクターズ・エディション [DVD]
(2009/04/01)
ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン 他

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ブーリン家には、アン(=ナタリー・ポートマン)メアリー(=スカーレット・ヨハンソン)という美しい姉妹がいた。王妃の流産を知った父親のトーマス(=マーク・ライアンス)は、妻の実家であるノーフォーク公(=デビッド・モリッシー)と手を組んで、機転の効くアンを王の愛人とし一門の栄達を図る。一族の使命に張り切るアンだったが、ブーリン家に遊びに来た王の気を惹いたのは、すでに人妻だったメアリーだった。嫉妬したアンは妹に付き添って宮廷へ行き、機会をうかがうが……

映画の舞台は16世紀のイングランド、ヘンリー8世の治世
ヘンリー8世(=エリック・バナ)は王妃と離婚するためにローマ教会と決別し、イングランド国教会を立ち上げた王で、アン・ブーリンは歴史を変えた女性として取り上げられる
基調はいわゆる“悪女”の史劇としてつつも、姉、妹、国王がそれぞれの欲と苦悩と葛藤が描かれ、勧善懲悪には落ちない。アンは妹に嫉妬し、王妃の地位を望み、そこからの凋落を恐れるが、最期は死を恐れる一人の人間となる。ナタリー・ポートマンの演技が見事だ
姉妹の母(=クリスティン・スコット・トーマス)が魔女ポジションとして一族に警告を与えるなど、伝統の演劇エッセンスと重厚な歴史世界が交じり合い、いぶし銀の歴史絵巻が広がる

ヘンリー8世とアン・ブーリンは、それぞれ妻をとっかえひっかえした暴君と悪女として海外では有名なようで、離婚を巡る騒動で思想家トマス・モアが処刑されたことからも、何度か映画化されている
イギリス王朝史をある程度理解していることが前提なので、日本人には少々ハードルが高いだろうか
映画でアンは、ノーサンバーランド伯ヘンリー・パーシー(=オリバー・コールマン)と交際したことになっているが、これは根拠がないそうだ
離婚の裁判では弟との近親相姦との他に、複数の男性との交際も嫌疑に上がっているが、こちらには王と疎遠になったせいで可能性がなくないという指摘も
フランスの王室では結婚は形式だけで跡継ぎを残したら、それぞれ愛人を作るのが普通だったりするので、そっちの習俗を持ち込んでしまったのかもしれない
アン・ブーリンは“バージン・クィーン”エリザベス1世の母親であり、前妻のキャサリン・オブ・アラゴンの娘はエリザベスの異母姉であるメアリ1世となり、アンを追い出したジェーン・シーモアはエリザベスの先代にあたるエドワード6世を産む
エリザベス女王に興味があるなら、前史として突撃してはいかが


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