【DVD】『人間の條件 第2部 激怒篇』

激怒するのは中国人

人間の條件 第2部 激怒篇 [DVD]人間の條件 第2部 激怒篇 [DVD]
(2009/07/29)
仲代達矢、新珠三千代 他

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梶(=仲代達矢)特殊工人の脱走に対し対話路線で臨むが、同僚の沖島(=山村聡)とも揉め袂を分かつ。脱走問題に鉱山の責任者である黒木所長(=三島雅夫)は、前科のある陳(=石浜朗)を脅させ、偽の脱出計画を流させることにする。自分の保身と仲間の命との間で板ばさみになった陳の立場を、梶は気づかない……

第二部は第一部と同時期に上映され、第一部のそのまま続きである
戦時下の増産計画が進むなか、鉱山は殺伐とし、理想主義者の梶は孤立を深めていく
梶の人道主義はブレないが、沖島からは「(日本人が中国人を管理している)根本的矛盾を無視している」と言われ、中国人からは「人道主義の皮をかぶった獣」とまで罵られる
王亨立(=宮口精二)のような理解者からも、厳しい言葉が投げかけられ、梶の主人公属性が剥がされていくかのようだ
ついに梶は「日本人であることが罪なのだ」という結論にたどりつくのだった
美千子とのやりとりは、いかにも昔の映画というか、名作劇場アニメのような芝居なので笑ってしまったが、強制労働の殺伐さを相殺しときに強調する効果を生んでいる
梶の家庭のブルジョア生活は、工人の過酷な労働で支えられていたのだ

第一部にもあった特殊工人(戦争捕虜)の脱走問題だが、第二部では渡合軍曹(=安倍徹)ら憲兵が介入してくる
現場の責任者ともめた工人たちに対し、鉱山の柵内にも関わらず「逃亡」であると認定し、逃亡者を斬首(!)していくのだ
捕虜とはいえ鉱山が預かる工人を憲兵が裁くのは、法的には微妙なはずだが、満鉄の関連会社である鉱山側も戦時下であるとして、憲兵の横暴を認めてしまう
梶は最後の一線で処刑を中断する契機を作り、憲兵に「八路」を庇う者として拷問を受けるが、このくだりは理想主義過ぎ。視聴者の溜飲を下げるための演出だろう
映画のラストには、関東軍からの召集令状が梶にくだり、第3部は軍隊に舞台を移す


次作 【DVD】『人間の條件 第3部 望郷編』
前作 【DVD】『人間の條件 第1部 純愛編』

人間の條件〈上〉 (岩波現代文庫)人間の條件〈上〉 (岩波現代文庫)
(2005/01/18)
五味川 純平

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