『元・新日本プロレス』 金沢克彦

大谷晋二郎もエラい人だ

元・新日本プロレス (宝島SUGOI文庫)元・新日本プロレス (宝島SUGOI文庫)
(2012/06/07)
金沢 克彦

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日本の格闘技界の源流となった新日本プロレス。そのリングに上がり去った選手は何を思うのか。GK=ゴング金沢こと、元週刊ゴング編集長金沢克彦による6人の漢の物語
取り上げられるレスラーは、クレイジードッグスの小原道由、片山ロケットの片山明大矢剛功、FMWの椅子大王・栗栖正伸、平成維震軍大将・越中詩郎、ZERO-ONE社長・大谷晋二郎
「元・新日本プロレス」というタイトルだが、新日本プロレスを指弾するとか、賛美するといった内容ではない。あくまで一人のレスラーの人生を追い、その出会いと別れ、そして今を扱う
どのレスラーもIWGPヘビーのベルトを巻くことはなく(越中はジュニアヘビー、タッグ王座を経験したが)、いわゆる世間一般で知られる存在ではない
その彼らがいかに生き、戦い、時には泥をすすり、何を目指したのか。知られざるプロレス史がここにある

管理人は三銃士~NWOくらいから入ったにわかなので、狂犬軍団の小原、平成維震軍の越中に興味は集中する
小原道由というと、ガチ最強説がありながら後輩に抜かれ続け、NWOの際にはマジックに「」と書かれるシーンが印象に残っている。そして、魔界倶楽部との抗争での「ポチ、ゴーホーム」
本書では、柔道家として矜持が語られていて、小川、吉田秀彦との縁に、後輩で総合格闘技に参戦した藤田和之の強さには説得力があった。同時に、プロレスと格闘技に求められることの違いが良く分かる
彼にとって総合格闘技への進出は夢のひのき舞台だった。しかし、十年遅かったか、あるいは生まれるのが十年早かった
ちなみに、下関には狂犬軍団の後援会が生まれ、その名誉会長は安倍晋三だったそうだ
越中詩郎は全日本時代に目が出ず、新日本に電撃移籍した「初めて馬場に背を向けた男」
ともにメキシコ修行に出た後輩・三沢が帰国。当時、長州のジャパン・プロレスが全日本に合流し、大所帯になっていた。代わりに手薄になっていた新日本は、海外で浮いている越中に目をつけた
坂口の口説きにケジメをつけることになった越中は、日本に戻り馬場に別れの挨拶に行くが、そこで馬場から驚きの言葉が出る。「今のジュニアのチャンピオンは小林(邦昭)だから、お前はリングに上がってマイクで小林に向かって挑戦するって言えばいい」
たまたまついていた天龍が庇ってくれたから、事なきを得たものの、なんという劇的な場面であろう

不思議なのは、全日から移籍した越中が、UWF勢の高田の好敵手となることである。本書によると、キックに対して胸を突きつけて、打ってこいというスタイルは、越中が最初だという
対UWFで越中が矢面に立ったのは、復帰した維新軍がUWFとの対決に消極的なこと、坂口が猪木と前田の対決を嫌ったことなどが上げられ、前田との対決では靭帯断裂の重傷を負っている
新日では藤波を手本としてきた越中は当初、長州と反りが合わなかったが、誠心会館との抗争の際には長州がブッカーを務めたことをきっかけにリスペクトするようになる。長州の強引、傲慢ともいえる言動が、実はアングルを生むためものと気づいたからだ
そして越中自身も、現場副責任者として信頼され、2000年当時は三銃士よりギャラが高かったという(あれっ、いい話で締められなかった)
本書からはブラウン管の向こう、リングの上の姿とは、また違う男の背中が見えてくる
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