【DVD】『連合艦隊司令長官 山本五十六』(1968年)

パイロット役で池田秀一が出てた!?

連合艦隊司令長官 山本五十六【期間限定プライス版】 [DVD]連合艦隊司令長官 山本五十六【期間限定プライス版】 [DVD]
(2013/08/02)
三船敏郎、加山雄三 他

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海軍次官の山本五十六(=三船敏郎は、日独伊防共協定を軍事同盟化する動きに強く反対し、陸軍の辻政信(=中谷一郎)などとも口論となる。独ソ不可侵条約締結でいったんは同盟がお流れになったが、連合艦隊司令長官になった直後、ふたたび同盟論が浮上し、対米戦反対の山本はハワイ作戦を策定することとなる

1968年公開で、『日本でいちばん長い日』に始まる8・15シリーズ第二作として制作された
2012年版と違い、マスコミとの関係、家族はあまり取り上げられず、山本個人というより海軍と戦局全体を扱った正統派の戦争映画となっている
登場人物が海軍に集中するものの、零戦パイロットの木村けいすけ(=黒沢年雄)が帰省する場面で銃後の人びとの様子が描かれ、戦局が逼迫すると冒頭に登場した船頭の息子が野戦病院で出てきたり、兵員の名簿に赤線が引かれるなど、各場面で静かに人の死を意識させる演出がある
2012年版で引用されているシーンも多いので、比較して観てもいいのでは

山本五十六というと、真珠湾とミッドウェイに集約されがちだが、本作ではガナルカナル島の攻防が山場になっている
陸軍との協調を重視したい五十六は、ガナルカナル戦にあくまでその意向を尊重する。アメリカとオーストラリアの連携を断つべく、海軍が先に手をつけた経緯があったからだ
そのために、駆逐艦によるピストン輸送戦艦の艦砲射撃による敵航空基地の攻撃など、リスクの多い作戦を部下に取らせた
2012年版では、最終的にガナルカナル島撤退の指揮を執ったことだけを取り上げられているので、この部分をクローズアップしたのは新鮮だった
ガナルカナル島の描写は凄惨を極め、白昼は米航空機の空爆、森の中では補給が途絶えて慢性的な飢餓状態が描かれる
物資を持ってくる駆逐艦は命がけでコンテナを海へ放り、島の兵士たちはふんどし姿で泳いで取りにいく光景が痛々しい

特撮を担当しているのは、戦中に『ハワイ・マレー沖海戦』など多くの記録映画を手がけた円谷英二である
DVDの画質なので合成やジオラマの細部がくっきり見えてしまい、鹿児島の演習などはイマイチなのだが、本番の真珠湾攻撃で山と山の間を飛んでいく場面など、良くできていて実写と見まがうほど
円谷にとって、本作が最後の空中戦であり、他の作品で担当した映像も流用されているようだ
ミッドウェイの航空機の換装などはしっかりと実写で、その大変さと敗戦の原因が分かるようになっていた。当時なりに特撮と実写の使い分けに成功した作品といえよう
翻って2012年版は詰め込みで忙しい部分もあるものの、原作を生かした史実やマスコミ批判を盛り込んでいて、本作を見終わった後でもそれなりに頑張った作品だったと思える
それぞれの良さがあると思うので、両方とも見てみよう


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