『へうげもの』 第1巻・第2巻 山田芳裕

アニメのED曲がなぜか斉藤由貴

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(2012/09/28)
山田芳裕

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山田 芳裕

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織部焼きで有名な茶人武将、古田織部(作中は左介)を主人公にした大河ロマン
いやあ、面白かった!
最近は時代考証を密にして史実のなかでドラマを作る作品が多いなか、本作は本能寺の変が穏やかな世を臨む利休と秀吉によって誘導されるなど、大胆にフィクションを盛り込んでいる
フィクションを本気の戦国愛で肉付けしていて、往年の正月大河ドラマのような熱さがあるのだ
主人公の古田織部が信長の使番として出発し、茶道の薀蓄をもって調略の任にあたるが、茶器への執着から武人としては出世できない中年男だ
彼の出番はほぼ嘘八百である。が、茶道という史書に残らぬ世界を経路にすることで、政治の表舞台に関わっていく
まさにその仕掛けは、千利休と戦国武将たちの関係にも通じていき、織豊期における茶道の重要性がわかる

『信長の野望』でしか聞かないようなマイナー武将が続出するのも、嬉しいところだ
織部の妻は中川清秀の娘で、清秀は三好系から荒木村重、信長、秀吉と主人を替え、ゲームでは義理の低い武将と設定されているが、本作では義理堅く人間味のある武将として描かれる
キリシタン大名の高山右近、利休に並ぶ“天下三宗匠”である今井宗久と津田宗及、信長の弟にして天下の数寄者・織田長益(有楽斎)、歌道を引き継ぐ教養人・細川藤孝(幽斎)と利休七哲となる忠興、と史書に語られる人柄を崩さず、無理のない展開で登場する
もちろん茶器に関してはかゆいところに手が届き、武将風雲録で茶器集めに奔走した人間には感涙ものである
知った上でここまで盛り込み、エンターテイメントとして弾けられるのだから、大したもんですよ
信長、秀吉、家康、光秀と、有名どころはそれなりの重厚さを称えていて、講談のなかにも作者の歴史観が光る。茶道から見た戦国の終わりを見届けさせてもらおう


関連記事 『人斬り以蔵』(古田織部を題材にした『割って、城を』収録)

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