『第2回電王戦のすべて』 

NHK杯を横目しながら

第2回電王戦のすべて第2回電王戦のすべて
(2013/07/25)
不明

商品詳細を見る


コンピュータ将棋側の3勝1敗1分に終わった第2回電王戦
その出場棋士全員の自戦記に、ソフト開発者への質問強豪コンピュータによる勝負所の解析など、さまざまな角度から電王戦を振り返る
観戦記については、ニコニコ動が掲載されたのと同じものであるが、全体的にはタイトルに偽りなしの内容であると言っていいだろう
日本将棋連盟発行ながら出場したプロ棋士とともに、ソフト開発者の熱意を称えるスタンスは、コンピュータと人間の共存共栄という電王戦のテーマにかなったものだと思う

本書の目玉は、ときに赤裸々に語られる棋士の自戦記
特に『将棋世界』でも詳しく触れられていなかった、第4局の塚田泰明九段、第5局の三浦弘行九段の自戦記は、電王戦参戦が決まる経緯やその直前の状況まで語られていた
塚田九段は軽い気持ちで立候補したものの、おそらく若手棋士が中心になると想定していたそうで、研究会でソフトの進化を知って愕然としたという
兄弟子でコンピュータ将棋の研究者である飯田弘之教授に聞いたところ、「斬り合っては駄目。まったりと押さえ込んでチャンスがあれば入玉を狙え」と言われ、攻め100%の棋士人生を送ってきた自分には無理だ、と辞退も考えたそうだ
三浦九段の場合は立候補していないにも関わらず、A級棋士でも出さないと興行が盛り上がらないと要請を受けていた
しかも、自身が名人戦に出場する場合は電王戦の参戦が延期されることになっていて、念願の名人戦出場がなくなった時点で電王戦の最終戦が決まるという、モチベーション的に最悪の状態に臨むことになった
もちろんそれは世間への言い訳になりえないが、コンピュータ将棋へのリテラシー、出場棋士への人選など、連盟側の課題を浮き彫りにしたといえる

本書を読んでいる間に、ニコニコ動画では電王戦で対戦した同士がコンビを組む電王戦タッグトーナメントが開催された
優勝したのは、現役プロ棋士で初の敗戦を味わった佐藤慎一四段とPonanza組で、佐藤四段が要所でPonanzaの提案を蹴って逆転勝ちするという面目躍如だった
そうしたこともあって読後感としては、人とコンピュータの決着はまだまだこれからという気になった。GPS将棋と三浦九段の将棋も、GPS側は仕掛けた後に考えを改めて違う手を見つけたらしく、たまたま成立した仕掛けだったという
第3回電王戦は、コンピュータのクラスタは禁止され、プロ棋士は最新ソフトと研究する機会を得ることになった(ソース→http://nikkan-spa.jp/496100
ある意味コンピュータ側が人間に譲歩した内容で、世間的にはまさに背水の陣だ。負けられないというプレッシャーから解放されたプロの逆襲に期待したい
(この一行は、各記事の最後に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)

コメント

コメントの投稿

非公開コメント


(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
カテゴリ
SF (22)
RSSリンクの表示
リンク
FC2 Blog Ranking
ランキング
アクセスアップ!?
検索フォーム
はてな
この日記のはてなブックマーク数
タグランキング

サイドバー背後固定表示サンプル

サイドバーの背後(下部)に固定表示して、スペースを有効活用できます。(ie6は非対応で固定されません。)

広告を固定表示させる場合、それぞれの規約に抵触しないようご注意ください。

テンプレートを編集すれば、この文章を消去できます。