【BD】『ランボー 怒りの脱出』

二作目までは良かったような

ランボー 怒りの脱出 [Blu-ray]ランボー 怒りの脱出 [Blu-ray]
(2009/02/04)
シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ 他

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服役中のランボー(=シルヴェスター・スタローン)は、トラウトマン大佐(=リチャード・クレンナ)の訪問を受ける。特赦と引き換えに、ヴェトナムで捕虜となった兵士たちを救出して欲しいというのだ。しかし、タイの作戦本部で出迎えたマードック司令官(=チャールズ・ネイピア)は、収容所の写真と撮るだけを命じ、救出に積極的ではない。憤ったランボーは現地の工作員コー・パオ(=ジュリア・ニクソン)と合流し、収容所に潜入したが…

今回は北ベトナムとソ連を相手どっての戦いなので、警官相手の前回からドンパチも派手になった。いわゆるランボーの好き放題暴れまわるイメージは、この二作目からのものだろう
兵士がいて上司がいて任務が命じられて、とストーリーがシンプルなので、展開が二転三転しても短い尺のなかで自然と収まっている
アクションは80年代のノリでドカンドカン行ってくれる。捕虜と逃げるランボーに北ベトナムの兵士が迫撃砲を使ったり(照準が大変だろう)、ヘリからナパーム弾(!)が落とされたり、ランボーはランボーで矢の先につけた炸裂弾で次々とありえない爆発を起こしていく
特典映像の回顧によると、『怒りの脱出』のアクションは各方面で模倣されたそうだ。管理人も最近『Farcry3』なるゲームの実況を観ていたので、元ネタをいくつも確認することができた

捕虜になったランボーと政治的事情で救出を拒否するマードックの対立は分かりやすいが、ランボーとその敬愛する上司のトラウトマンにも小さからぬ溝がある
トラウトマンは頑なに組織の論理で動く人間であって、ランボーは可愛い部下であると同時にでもある。ベトナム戦争で捕虜となり、その傷から前作のような騒ぎを起こしたランボーに、要らぬ犠牲が出るからと頼めてしまう冷厳さがある
ランボーの素質を問うマードックに「あいつにとって、地獄は故郷です」という台詞はえげつない
トラウトマンのような立ち位置のキャラクターはアメリカのポリティカルフィクションに良く出てきて、愛すべき厳父として「国家の父性」を象徴する存在として、最終的にはその意図が肯定されることが多い
しかし、本作では主人公とその親父は距離を置き、ランボーは国家から与えられたシナリオではなく自らの判断で動くベトナム戦争で国家への信頼が喪失したともいえるし、駒から自分を回復した人間の姿ともとれる

BDに特典映像としてついていた、「今度は勝つ」が面白い
製作者や出演者の回顧となっていて、斜め上をいく舞台裏が明かされていく
脚本を『ターミネーター』を製作中のジェームズ・キャメロンに依頼したところ、初期案のスタートが精神病院からだったそうだ。思わず、『ターミネーター2』のサラ・コナーを思い出すじゃないか(苦笑)
撮影の舞台は最初はタイを予定していたが、景色はバッチリでも撮影が困難だとして、なんとメキシコのアカプルコに変更。ビーチの奥に大ジャングルが広がっていて、わざわざ水田を作って米作りまでしてしまったらしい
一番興味深かったのは、製作会社がベトナム戦争の痛みを癒す目的で作ったと公言していることだ
ベトナム戦争の経験者を癒すために、汚い男たちがいなければ戦争に勝っていたと匂わす目的でマードックというキャラクターが生み出された
映画においてベトナム戦争を勝利する幻想を演出することは、レーガンの新冷戦が背景にあって、おそらく次作の『怒りのアフガン』への流れにつながるのだろう
コーがランボーに告白したあと、あっという間にフラグが回収されるように、無駄が無さすぎて間のとれていない映画でもあるものの、特典映像込みで魅せる作品である


前作 【BD】『ランボー』

Nam―狂気の戦争の真実Nam―狂気の戦争の真実
(1990/07)
不明

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ベトナム戦争の捕虜についてはこの本に詳しいそうだ
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