『這いよれ! ニャル子さん』 逢空万太

こういうのは昔から苦手ですが

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)
(2009/04/15)
逢空 万太

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ある夜、高校生八坂真尋は、得体の知れないものに追われていた。抜け出せない空間のなかで、真尋が絶体絶命の危機に陥ったとき、銀髪の美少女が現れた。「這いよる混沌 ニャルラトホテプ」と名乗る彼女は、真尋を狙う悪の組織から守るために派遣されたというが・・・。クトゥルー神話を凌辱する背徳のラブコメ小説!

表紙から想像されたとおりの内容だった(笑)
主人公に惚れた美少女宇宙人が舞い降りるという「うる星やつら」に、悪徳宇宙人を取り締まる「メン・イン・ブラック」をぶちこんだような作品だ
作品内のクトゥルー眷属たちは外から来たエイリアンたちであり、ラヴクラフトやダーレスに交際したものとして位置づけられているものの、クトゥルー神話で語られたことはフィクションとして扱っていて、名前は借りているものの半ば別物として動いている
話の筋は男視点の魔女っ子アニメで、主人公はただただニャル子さんの無茶振りに翻弄されていくのみだ

本数を読んでいないからなんとも言えないが、20年前からあったなというノリもあれば、最近だと感じる部分もある
そのひとつは、他作品からの引用の多さ
クトゥルー神話はとうぜんとしても、ニャル子がしゃべるスラングにはジャンルに隔たりがない。それはネットのスラングそのもので大いに笑わせてくれた
これが娯楽として成り立つのは、読者のネット体験があればこそだろう
ニャル子は日本のサブカルに目がないという設定だから、話の中でもちゃんと成立している
まあ、高校生の真尋がオッサンホイホイなネタに突っ込めるのは、やや不自然ではあったが

あと大きい違いを感じたのは主人公がただただ傍観者であることだ
ずっと巻き込まれ続けているだけで、ニャル子をフォークで刺すぐらいしか能動的な場面がない(それはそれで引くのだが)
圧倒的な状況があるとはいえ、素直すぎて若々しさがない。(中身は怪物とはいえ)女性に守られることに引け目を感じないのだろうか
また、せっかく女性に見られるほどの顔立ちなのに、ニャル子以外の女性に関わってこず、関わろうとしないのはラブコメとして物足りない。三角関係がほぼないのだ(百合はあるけどw)
が、こういう欲の薄い主人公をそれなりに受け入れる読者層が今はあるのだろう

文体は体言止めの多用が目立つものの、丁寧な文章だったので筋の薄さが少し残念だった
ただ、僕の若いころはもっと出来の悪い物が溢れていた気がするし、いろんなレーベル、賞は創設されて全体の底上げはなされているとは思う
この作品もシリーズ化されている以上、どこかで確変を起こすのかもしれない
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