『軍靴のバルツァー』 第3巻 中島三千恒

ついにオーストリアモデルの大国が登場

軍靴のバルツァー 3 (バンチコミックス)軍靴のバルツァー 3 (バンチコミックス)
(2012/07/09)
中島 三千恒

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第3巻は政略が中心となった
バルツァー少佐は労働者の暴動を鎮圧したものの、その黒幕として南部の大国エルツライヒが浮上。第一王子フランツがエルツライヒ派、第二王子ライナーがヴァイセン派とバーゼルは分裂の危機に陥る
軍国ヴァイセンといえど、オーストリアな大国エルツライヒとの対決は避けたいということで、一端はバーゼルから軍隊を撤収し、バルツァーの発案で両国をつなぐための鉄道会社を作ることになる
あの坊やがその新会社の社長になるなど、ミリタリーものという枠を超えた展開で、どこまで突き抜けるか楽しみになってきた
ヴァイセンの国益を重視する主人公とバーゼルの生徒たちとの立場の違いも、意識的に見せてくれるので、作品の幅が予想以上に広がっている

表紙のそでに作者が触れているように、今回は文明の利器として鉄道自転車が登場
鉄道は国ごとに線路の規格が違うことがミソで、バーゼルとヴァイセンが規格を合わせればそれだけ両国のつながりは深くなる、というか切り離せないものになる
借りに敵国にバーゼルが占領されたとき、鉄道を利用するために線路を引き直す必要があり、ヴァイセンは奪還のための軍隊と兵站を汽車で送り出すことができる
こうしたことは第二次大戦にもあって、独ソ戦のさいは鉄道の軌間の違いがドイツ軍への障壁になった
自転車は作中、騎兵隊との競争に使われているが、あのデザインではやや無理筋か(苦笑)
巻末の図解で、まだ今見るような自転車がなかったことが明かされ、昨年の年代の十数年後には軍隊で実用化され、平地の移動手段として重宝されていたそうだ
(図解つきで説明されているので、イメージしやすく助かります!)
ちなみに騎兵不要論は、日本でも日露戦争後に噴き出し、騎兵側の論者が抗議の自殺をして流れたことがあった。結局、第一次大戦の塹壕戦まで、各国は騎兵隊を戦力を位置づけていたようだ


次巻 『軍靴のバルツァー』 第4巻
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