『スピルバーグ』 筈見有弘

自分のど素人ぶりが良く分かる・・・

スピルバーグ (講談社現代新書)スピルバーグ (講談社現代新書)
(1987/11)
筈見 有弘

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初版の年を見て驚いた。昭和62年(1987年)に出版された本なのだ
ちょうど『太陽の帝国』の公開前で、『E.T.』『インディ・ジョーンズ』シリーズで世界的な地位が確立されて、監督人気が絶頂の時代だ
本書では、スピルバーグが登場するまでの映画界の歴史から、彼が頭角を現す経緯、監督業のかたわら立ち上げた制作集団とプロデューサーとしての活動、その作品と人生、と80年代までのスピルバーグの全てを扱っている
昔の本ながらスピルバーグの原点をしっかり押さえているので、今の作品を観る上でもタメになると思う
むしろ今語られぬ部分を掘り起こす意味では、こういう古書が貴重なのかも

少しは映画を観てきたつもりが、しらないことばかり
ロバート・ゼメキスボブ・ゲイルの存在は知っていたけど、他は完全に抜けている
スピルバーグというと、監督のイメージが先にあって制作総指揮で名前を貸しているという印象があったけど、この本を読むとプロデューサーとしても精力的に活動し、若い人材をピックアップしてきたのがよく分かる
単に有名監督ではなく、映画界の帝王とも言うべき存在なのだ
『E.T.』の成功を経て制作会社アンブリン・エンターテイメントを起動させ、『グレムリン』『グーニーズ』『ヤング・シャーロック』『インナースペース』『ニューヨーク八番街の奇跡』とそれ以降のはwikiで確認してもらえば分かるように、膨大な作品数だ
自分で企画を立てたものを自分で扱えないと思えば、他の監督や若手スタッフに委ねるし、必要とあれば制作現場にも口を出す
豊かな才能に恵まれながらその限界を知り、人の才能を見抜く名プロデュサーでもあるのだ

スピルバーグの原点となっているのが、アメリカで1950年代から進んだ郊外化、中流層の都市から郊外への移動で、作品群のなかでも「他人に好かれたい」という外向的な人たち貧困から離れた中流生活がベースになっている
黒人女性の自立を描いた『カラー・パープル』では、世界恐慌など社会背景が描かれないなど、経済に対する暢気さが裏目に出て批判を浴びたようだ
このときの反省が生きて、それ以降の作品はその時代に寄り添うものになっているとは思う(そのぶん、本来の持ち味は薄くなっているが)
スピルバーグのアニメ好きは知っていたが、作っていたとは知らなかった(『アメリカ物語』)。そのうち、見てみます
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