『蒼穹の昴』 第1巻・第2巻 浅田次郎

手に入れろ!龍玉~♪

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糞拾いの少年・春児は謎の占い婆さん・白太太から、「天下の財宝を手に入れる」との予言を受けた。科挙試験を受ける兄貴分・梁文秀とともに北京に上るが、予言が頭から離れない春児は成り上がるために宦官を目指す。白太太から「天下を支える」との予言を受けていた梁文秀も殿試を首席で抜け、宮廷で春児と再会するのだった

激動の清朝末期を舞台にした時代小説だ
第1巻は梁文秀が科挙を受かり、春児が宦官なることを身をもって決意するまで第2巻は春児が宮廷劇団の役者として成功し西太后の信頼を得るまでを描く
二人の主人公はかたや西太后に仕える宦官で、もう一方は光緒帝の親政で変法運動を起こす気鋭の官僚で、たんに中国側からの近代史ではなく保守と革新の両面から清朝を見せている
それのみとどまらず途中に、乾隆帝イエズス会の画家ジュゼッペ・カスチリョーネとの交流が挿入され、歴史を縦から覗く視点も存在して、壮大な歴史絵巻が展開される

しかし、肩肘ばった小説なわけではない
等身大の生活描写ともに、「占いババア」「乾隆帝の亡霊」「天下を握る龍玉」など神秘的な要素をぶちこんで講談ものへの志向も強い。二人の主人公がともに有能で、偉人はみな偉人らしくと分かりやすい
考証倒れに終わらない工夫であり、『銀英伝』のように読めてしまった
悪の烙印を押された西太后や宦官たちを一人の人間として見直す視点もあるのだけど、小説が持っていた“いかがわしさ”を大事にしているという前提で付き合うべきなのだろう
どこまでが小説としての遊びで、どこまでがガチの清朝なのか、それに惑わさせるのもフィクションの興なので前向きに楽しみたい


次巻 『蒼穹の昴』 第3巻・第4巻

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