【DVD】『秋日和』

このテーマで尺が長いのは、岡田茉莉子のため?

秋日和 [DVD]秋日和 [DVD]
(2007/12/22)
原節子、司葉子 他

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親友・三輪の三回忌に集まった間宮(=左分利信)平山(=北竜二)田口秀三(=中村伸郎)の三人は、三輪の娘アヤ子(=司葉子)が年頃になっているのに気づき、見合い話を持ちかける。まったくその気にならないアヤ子に対し、間宮は母親・秋子(=原節子)の独り身だからだとして、まず母親を結婚させようと働きかける。秋子は三人とってはかつてのマドンナ。やもめの平山は鼻息を荒くするが・・・

今回は普通のホームドラマのように見られた
1960年放映のカラー映画で、映像表現に関しては『東京物語』より大胆さに欠ける気がした
黒澤もカラーより白黒の方が良かったと言われるが、技術が進むと従来の撮影方法と齟齬が生じて勝手が違うのだろう
印象に残るのは、アヤ子と百合子(=岡田茉莉子)がビルの屋上から新婚旅行の友達を見送るシーンで、下の郵便局の車の赤が映えている
狭い空間の撮影が多かったせいか、こういう絵で魅せる場面が少ないのだ
まあ、ホームドラマにその必要性もないと言えばないし、おじさんたちの下世話トークや謀略(!)、岡田茉莉子の江戸っ子ぶりを楽しめばいいか

父の知り合いレベルでお見合いの話が持ち込まれるというのが、昭和ならでは
京都に住んでいると、姉などは親戚からそういう話が入ることはあるようだが、ここまで囲い込むように求められることはないだろう
アラフォーが結婚できないと騒ぐトレンディードラマがある現代からは、まさに隔世の感がある
当時の若者であるアヤ子は「好き」と「結婚」を別々に分けて考える
むしろ、見合いを持ち込むおじさんたちが純情で、「好き」=「結婚」という考え方
彼女は会社勤めで思うがままに青春を送りたいわけだが、その考えを解かせるのが母親秋子の存在
自分は母を守るのを口実に独身生活を謳歌しているが、実のところ母を縛っているのは自分ではないか
結局、彼女は母に心配させないために、「好き」な人と「結婚」することになる
かといって、女性を「結婚」という終着駅に追い込むように描かれていない
百合子に言わせるには、母も父も「一人の人間」として考えなければならないということで、「結婚」は母と自分を切り離す方便にも見える
この作品では「結婚」に特別な価値を置かれていない。美形の結婚相手・後藤(=佐田啓二)との恋愛にドラマはなく、経済的に迫られてするものに過ぎない
ただし、その一方でラストに秋子が一人寂しく床に入る場面があって、独身者の寂寥、孤独も強調されている。人間、一人では生きづらいのだ
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