『最強伝説黒沢』 第1巻・第2巻 福本伸行

三十路半ばを過ぎて初めて分かる作品・・・・・・言っちゃうか、そんなことも


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40過ぎでうだつの上がらぬ現場監督・黒沢の懊悩をギャグタッチで描いた作品
冒頭から飛ばしている。日韓ワールドカップを職場の人間と応援しときながら、感動などないだ(笑)
それに続く言葉は、「オレが求めているのは、オレの鼓動、オレの歓喜、オレの咆哮、オレのオレによるオレだけの感動だったはずだ・・・!」
熱狂の中ふと我に返り、祭りに同調できない自分を見つけたところから始まる
福本伸行は建設会社に就職した期間があり、現場監督もしていたらしい。数ヶ月で辞めたそうだが、もしあのまま続けていればどんな人間になっていたか、もう一つの可能性から想像した私小説のような生々しさがある

第1巻では、デキる現場監督・赤松がライバル(?)として登場し、嫉妬した黒沢は職場の人望争奪戦を仕掛ける
お約束のように一敗地にまみれ、逆にあらぬ疑いをかけられて現場で取り残されてしまう。なぜ、オレの良心が周囲の人間に分からないのか。オレがおかしいとすれば、どうその溝を埋めればいいのか
自分が周囲と変わっているのを分かっていながら、あの優等生のようには振る舞えない。自分というものは今まで積み重ねてきたものの上にできるわけで、分かっていても変えられない
齢を経てものが見えてくるからこそ、分かる悲しさである
軽い孤立無援のなか、唯一捕まえられたのは、花井というフワフワした青年なのだが、彼と面向って話すとあまりの文化の違いに立ち往生してしまう
こうした自分と他人との埋め難い意識の溝、これが作品のテーマのようだ
しかし、一つだけ職場の仲間と共感し涙するシーンがある
事故に巻き込まれ、首がもげた交通整理用人形、太郎に、黒沢が抱きつくところで、ここだけはなぜかみんなの心がつながっている
共感は意識して作れるものではないが、ふと偶発的に祭りとなって到来するというのだろうか

第2巻に入ると、赤松との人望争奪戦に決着がつき(というか、敗北に納得し)、不良中学生とのエピソードに入る
黒沢は「人望は得た。次のステージは女だ!」と放言したが、女子中学生に釣られ親父狩りに遭うのだ(笑)
中学生とは浅井以上に、距離のある相手である
果たしてこの手のつけられない悪ガキたちに、四十路のおっさんはどう対峙すればいいのか
次巻へ続く・・・っ!


次巻 『最強伝説黒沢』 第3巻・第4巻
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