『おおかみこどもの雨と雪』 細田守

ああ、まさかここまで更新が滞るとは・・・
ゲーム分室を見れば分かるとおり、Fallout3というゲームに耽っていたのだ
実際にゲームをしている時間は日曜と代休だけなんだけど

おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)
(2012/06/22)
細田 守

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大学生の花は、人間の姿をした“おおかみおとこ”に恋に落ち、二人のこどもをもうけた。しかし、ある日、“おおかみおとこ”は花と二人の子を残し、交通事故で死んでしまう。生まれた姉弟は、おおかみと人間の両方の性質を持つ“おおかみこども”。子育てに悩む花は、追われるように都会を離れ田舎町に移り住む・・・

『時をかける少女』『サマーウォーズ』で有名な細田守監督が劇場作品を自らノベライズした小説
初小説ながら文章はかなりしっかりしている
なんともいえない擬音があったり、場面展開の早さに映画の感覚を感じることはあるものの、分かりやすく無駄のない状況描写に要所では丹念に心情が書き込まれていた。メリハリが効いていて、言いたいことが直に伝わってくる
ただ小説として考えたときに、“おおかみおとこ”の前歴や花の両親(特に母親)など知りたいエピソードが抜けていて世界の膨らみに欠けるところはある
本作品はあくまで映画の“ノベライズなのだ。原作映画の理解を助けるものであって、裏設定や補完、ましては異本的な要素を求めてはいけないだろう

小説というジャンルになったからだろうか、自分の中でいろいろ引っ掛かってしまって読みづらかった
たとえば花の経済状況、父親の遺産で田舎の家が借りられる(保証人はどうしたのだろう?)というのは、世間で聞くシングルマザーの実態に比べて悠々としたものに見えてしまう
ちょうど、テレビで生まれながら目のない子供とその母親の話を聞いてしまって、尚のことだ(タイムリーなことにその直後、IPS細胞の山中教授のノーベル賞受賞が決まった!)
しかし、これは“小説として読んだ”せいであって、“アニメとして観て”しまえば、「リアルで陰惨なドラマが展開されても困る」と思ってしまうだろう
個人と創造物が一対一で接する小説と、親子で見に行くことを想定した劇場版アニメとの違いを考えさせられる

読み終わってみると、全てがラストの美しい別離のために計算されていたと分かる
都会から田舎へ行ってなんとかなってしまう展開は、地方の美化でもなんでもなくて、子供に将来を選択させるためなのだ
人間と自然との関係でも「自然観察の森」という施設を紹介されてアレアレと思ったが、キバを剥いたときの脅威をまざまざと見せつけていて、作者が甘い考えをもっているわけではない
雪のボーイフレンド、草平の決意が雨の生き方に重ねてみせたところは、雪が雨を許すことを暗示させていて良かった。草平を通して、雨を理解させてくれる
ファンタジーとしてのネタが“おおかみこども”一本で、映画にするには華が足りない気がしたものの、逆にこれをどう映画に仕立てたかが気になってくる
管理人は金欠で映画を観られなかったので、レンタルが出たら必ずチェックしたい
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