『さらば脳ブーム』 川島隆太

中日の連覇の陰で、阪神の真弓監督が解任
CSが絶望的になってから、即CSを条件に解任話が出てくるという
御家騒動もスマートになったもんだ

さらば脳ブーム (新潮新書)さらば脳ブーム (新潮新書)
(2010/11)
川島 隆太

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DSの『脳を鍛える』シリーズで一躍、時の人となった川島隆太教授。脳科学の研究を世間や企業と関わらせるなかで、大きな賞賛と非難を受け続けた彼の本音とは?
この新書はタイトルのとおり脳科学の最先端を啓蒙するものではない
『大人のドリル』に始まり『脳を鍛える』ゲームで高まった“脳トレブーム”の実際とそれを巡る批判や論争と振り返り、産学協同の難しさやマスメディアと科学者の関係を問うもの
“脳トレ”に応用された脳科学のついての説明はあるものの、語り口調はざっくばらんで自分自身の研究活動を赤裸々に告白していく。回顧録であり、エッセイでもあり、暴露本的(?)な箇所もある
有名な“芸脳人”に毒ガスを浴びせたり、いい意味で口が悪いので、理系アレルギーの人にも入りやすい新書だろう

川島教授は、『大人のドリル』『脳を鍛える』シリーズがヒットする中、様々な科学者の批判を浴びた
批判の一つは「科学的根拠がない」というもの
二つのシリーズ商品は、勉強をすることにより、行動が積極的になるなど、違う分野でプラスの効果があることがウリになっている。これを「汎化効果」と呼ぶ
批判する論文では、商品が必ずしも「汎化効果」の要因になっているか証明されていないと書かれた
川島教授は学会で通用するような科学的手順を踏んでいないことを認めつつも、この商品の前提となる“学習療法”、身障者や認知症の患者にドリルで遊んでもらう療法は現実に通用しているとする
ミステリーでいえば、状況証拠は全て揃っていったが、裁判で通用する証拠がといったところか
ここが産学協同の問題点で、学者は学会の手順を踏みたくとも、企業は絶えず生き馬の目を抜く競争にさらされているので、お客さんの安全が保証されて娯楽足りうるならば、早く商品化してニーズに応えたい
学者も企業に協力してもらっている以上、それを断りづらい。学界の手順を飛び越えて、商品化されがちなのだ

科学者たちの批判に対して、川島教授が問題視するのは科学者とマスコミのあり方だ
「科学的ではない」という批判であるはずなのに、科学者たちは学会の流儀に従わず大衆誌を使って一方的に攻撃してきた。マスコミもまた、その言質を巧みに流用して、問題を曲解してしまった
科学者たちは異端の成功者に嫉妬があるし、マスコミは時代の寵児を撃って部数を伸ばしたい。そこには歪んだ産学協同があったのだ
ひとつには、科学者たちが研究の世界に籠もりきりで、マスコミの性質を知らないことに原因であり、「人に文句を垂れるぐらいなら自分も世間に出て、研究に使った税金ぐらい社会に還元してみなさいよ」というのが、著者の叫びである
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