【DVD】『MSイグルー 黙示録0079』

1話30分で一枚5000円
DVD-BOXの方がお得というパターンですな
(というか、一枚にできないのか、ブルーレイとかで)

サブタイトルが「黙示録0079」とあるように、舞台は戦争末期の地獄の戦場。第603試験部隊も、試験と称した実戦に突入する
出てくる兵器たちは、使わなくなる兵器の再利用既存の兵器をつなぎ合わせた急造品であり、特攻とまでいかなくとも兵士の帰還を前提としない決戦兵器
なにわともあれ、1話1話見ていこう


<第1話 ジャブロー上空に海原を見た>
機動戦士ガンダム MSイグルー 黙示録0079 ジャブロー上空に海原を見た 1 [DVD]機動戦士ガンダム MSイグルー 黙示録0079 ジャブロー上空に海原を見た 1 [DVD]
(2006/04/26)
石川英郎、長沢美樹 他

商品詳細を見る

地上から追いやられたジオン軍に水陸両用MSの出番はない。ジャブローから宇宙に打ち上がる連邦軍の戦艦を、使い途のないMSを大気圏から落下して撃ち落とそうというのが、新兵器「ゼーゴック」だ
まともに考えると、ズゴックの形状がない方が操作性がよさそうなものだが、企画の面白さ、意外性から選ばれたとしか思えないトンデモ兵器である
大気圏を突入するだけで、人体に大きな衝撃を加わる。ゼーゴックのテストパイロット、ホルバイン少尉は少し気がふれていて、突入時に雄叫びを上げるのだが、戦場や過度の大気圏突入の後遺症に違いないのだ
ストーリーは、奇跡的な大戦果を上げたけど・・・というまたしてものパターンである


<第2話 光芒の峠を越えろ>
機動戦士ガンダム MSイグルー 黙示録0079 光芒の峠を越えろ 2 [DVD]機動戦士ガンダム MSイグルー 黙示録0079 光芒の峠を越えろ 2 [DVD]
(2006/06/23)
石川英郎、長沢美樹 他

商品詳細を見る

今回の兵器は、資源不足につきあり合わせの部品で作ったモビルポッド「オッゴだ。スペックはボールより上という評価らしいが、装備はザクの使い回しという酷いものだ
それに乗るのは志願した少年兵で、中にはモニクの弟、エルヴィン・キャデラックもいた。思想教育がなされているらしく、ナチスのヒトラー・ユーゲントを連想させられる存在だ

残念なのは、エルヴィンが敵の少年兵をなだめるところなど(シリーズ中、敵とまともに触れ合う唯一のシーン)、戦争の辛さを感じさせる要素があるのに、ストーリーがおかしいことだろう
敵戦艦とボール数機に対し、オッゴ三機だけを投入するのはいくらなんでも無茶苦茶だ
ヨーツンヘイムにはカスペンのゲルググとヅダが二機搭載されていて、これらで対応しながらオッゴは離れたところで実戦に慣れさせるのが妥当なはずだ
カスペンの冷酷を示す演出かもしれないが、これではイカレているようにしか映らない。それは製作者の本意ではないだろう
肝心のラストにもいろいろと無理があったし、敗戦間際のグダグダでは説明できないマズさ


<第3話 雷鳴は魂に還る>
機動戦士ガンダム MSイグルー -黙示録0079- 3 雷鳴に魂は還る [DVD]機動戦士ガンダム MSイグルー -黙示録0079- 3 雷鳴に魂は還る [DVD]
(2006/08/25)
石川英郎、長沢美樹 他

商品詳細を見る

ついにア・バオア・クーの決戦が迫り、試験艦ヨーツンヘイムも最前線に配置されることになった
そこに戦闘力の低いオッゴを支援すべく送り込まれたのが、最後の兵器「ビグ・ラング」。快速MAビグロに、未完成巨大MAの下半身(ノイエ・ジールのものか?)をつけるという、抱腹絶倒のトンデモ兵器である
それでもその運用のさせ方には、戦前の特攻潜水艇とその母艦を連想させられたが・・・
ギレンの演説に始まって、ラストを見れば、劇場版ガンダムのア・バオア・クー戦をなぞった構成だと分かる

最終話の特徴は、今まで傍観者であった主人公オリヴァー・マイが、ビグ・ラングのパイロットとして前線に立つこと
彼は戦闘が始まる直前に、死んでいったテストパイロットたちの心境を知る。客観的にどうであれ、乗った以上は機体を信じて戦う他はない
彼が主人公として物足りないのは、試験官という枠からはみ出ないからだろう。そして、今回も戦場のパイロットという枠に落ち着いてしまう
それは戦争に巻き込まれた一人間としてリアルではあっても、悲劇を乗り越えていく英雄性は見出せない。彼もまた、戦争の狂気の中に取り込まれてしまったかに見える
このことは主人公の結論として、シリーズ全体の性質を規定してしまっている。本来トンデモ兵器を使わされたあげくの極めて無意味な死を、戦場のロマンチシズムで飾り付けることになってしまったのだ
連邦軍のモヒカンぶりはキャラづけだそうだが、主人公たちを美談仕立てる演出に思える。ああまですれば、カスペン大佐までマシに見えてくるものだ
前話で少年兵のエピソードが入り最終回に化ける可能性を感じていただけに、残念な幕引きだった


CGに関しては、戦闘シーンはまあ素晴らしい
細かいMSの設定まで生かされて、ひとつひとつの動作に対するこだわりが凄い人間を動かすことは不得手も、マシンに関しては相当うまくいっている
アニメとどちらが手間がかかるかは素人ゆえ分からないが、経済的な問題で今後MSはCGという流れになるのかもしれない
ドラマシーンでは、大きく動かすと厳しい
製作者もそれを理解していて、今回の「黙示録0079」においては極力動かすことを抑え、表情以外はほぼ静止画で見せようとしていた。おかげで「一年戦争秘録」のワシヤ号泣シーンのように、ぶち壊しになるようなところはない
アニメでも人を動かすのは大変な手間だが、歴史のないCGではもっと大変だ
モーションキャプチャーでリアルな人間の動きをそのままトレースしても、見ている人間に劇として理解されるかは怪しいだろう
それならキャラクターを実際の人間に、役所広司艦長とか、黒木メイサ特務大尉とかにした方が早いような気もする(笑)
オールCGは現状、ハリウッドの俳優を雇う金がないからCGにしておくという次善の策に留まりそうだ


ただ、オールCGのドラマに違和感を感じるといっても、それは視聴者次第でもある
もしアニメを余り見ず、ゲームのCGに慣れてしまった若い世代からすると、普通に観られてしまうのかも・・・

関連記事 【DVD】『MSイグルー 一年戦争秘録』
(この一行は、各記事の最後に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)

コメント

コメントの投稿

非公開コメント


(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
SF (24)
RSSリンクの表示
リンク
FC2 Blog Ranking
ランキング
アクセスアップ!?
検索フォーム
はてな
この日記のはてなブックマーク数
タグランキング

サイドバー背後固定表示サンプル

サイドバーの背後(下部)に固定表示して、スペースを有効活用できます。(ie6は非対応で固定されません。)

広告を固定表示させる場合、それぞれの規約に抵触しないようご注意ください。

テンプレートを編集すれば、この文章を消去できます。