『銀と金』 神威家の家父長権争い編

まとまりそうにないが、忘れないうちに書いておこう

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7巻の後半から始まるのが、森田鉄雄の最後の仕事となる“神威家の家父長権争い”だ
特徴は、長期戦のミステリーとみせかけてサバイバルとなるところだ
閉じこめられた富豪の老人を脱出させる出だしからは、まず犬神家のような遺産相続争いを想像させられた。親子兄弟の白兵戦が始まっても一時的なものであて、一種のアクセントであろうと思ってしまう
そして、森田鉄雄がひとまず戈を収めさせたところで、次のステージに移ると読者誰しもが考えるだろう
が、その直後に隠し玉の本命が登場し、枝葉が本筋であったことに気づくのだ。この展開はまず読めない

物語の背景そのものは一族の家督争いという古典の最たるもので、半分はネタ的であるにしても、なぜあえてこの筋を狙ったかは分からない
日本に残る精神的な古層、旧華族的な伝統に真面目な関心があったのだろうか
作品に出てくる老人が権力を握る構造を支える何かを掴みたかったのかもしれない。90年代でもネタに受け取られる話であっても、今なお世襲政治家が闊歩する日本においては無視できないことだ
2ちゃんのAAになるほど有名なラストは、悪を為すのは強者にあらずという一つの真理か。強者は体制の中で確固たる地位があり、弾き出された弱者は窮鼠とならざる得ない
かなり戯画的な構図でも、それを意識させないところに持ってくる作者の技量は凄い
不条理な勝負を乗り越えながらも、実利を拠ってきた森田鉄雄にとって、実だけでどうにもならないという現実は過酷だった

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