『ワーグナー』 堀内修

これで盆休みに読んだ本は一段落
積まれた本を片っ端から読んだので、ごらんの通りの乱読ぶり
ブログを書いていて、なんでこういうラインナップを読んだのかわからん(笑)

ワーグナー (講談社現代新書)ワーグナー (講談社現代新書)
(1990/12)
堀内 修

商品詳細を見る


ワーグナーの人生、時代、そしてその作品が辿ったオペラの歴史と現在を語る。ワーグナーその人というより、その作品がメインで後にどのように上演されていったかまで抑えてある。ワーグナー作品のすべてを凝縮したような新書なのだ
なかなか多方面にワーグナーが検討されてネタ的には良書と言えるのだが、問題は読みづらいことだ
まず序章に著者のワーグナー体験が語れているのだが、これが読みづらく暑苦しい。本人の偏愛ぶりは理解できても、専門用語をなんの脈絡もなしに放り込まれて素人にはちんぷんかんぷんだ
マニア的熱狂が過ぎて、導入で失敗していると思う
次章以降、多少冷静さを取り戻してはいるが、接続詞が頻発に使われ前後の文章の脈絡が分からないと、文章の質は及第点以下・・・
しかし、経歴を見れば著者はライターの経歴も長い。なのに、なぜ読みにくい。ワーグナーというテーマは人を狂わせてしまうのだろうか
ただ著者のワーグナー熱は本物なので、ついて行ければそれなりのネタを拝める。入門書のくせに入りづらいのという困った本なのだ

後半になるにつれ、ワーグナーという人が後世の演劇、劇場文化に与えた影響に驚く
ワーグナーが作ったバイロイト劇場の様式は、ギリシアの劇場を意識した作りながら、欧州、世界に広がり、日本の多目的ホールのほとんどがバイロイト様式だというのだ
バイロイト様式は、舞台から扇状に広がって客席がすべてが舞台に向かっているのが特徴。映画館だってほぼ長方形ではあるが、客席がスクリーンに向かっている。つまり、ほとんどの劇場のスタイルは、ワーグナーが広めたといえるのだ
劇場の様式を定めた以上、そこで上演されるオペラの演出もワーグナーの影響が大きい。現在のオペラの形式はワーグナーが確立したとも言えるか
(“オペラ”と書いてしまったが、ワーグナーが成し遂げたのはオペラを超克した“楽劇(ガクゲキ)”。詩と音楽と演技と装飾が一体化した“総合芸術”ということらしい)

きっかけは『銀英伝』のゲームだった思うが、ワーグナーの曲は良く聴く。カラヤンのCDを買い漁ったほどだ
しかし、この本を読むと、聴くだけではワーグナーを10分の1も嗜んでいないと思う
オペラを観なければ、ワーグナーの真価は分からないのだ
観に行く金はない・・・、TUTAYAにオペラは置いてるかなあ
(この一行は、各記事の最後に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)

コメント

コメントの投稿

非公開コメント


(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリ
SF (25)
RSSリンクの表示
リンク
FC2 Blog Ranking
ランキング
アクセスアップ!?
検索フォーム
はてな
この日記のはてなブックマーク数
タグランキング

サイドバー背後固定表示サンプル

サイドバーの背後(下部)に固定表示して、スペースを有効活用できます。(ie6は非対応で固定されません。)

広告を固定表示させる場合、それぞれの規約に抵触しないようご注意ください。

テンプレートを編集すれば、この文章を消去できます。