【DVD】『カビリアの夜』

何故か、『戦争の犬たち』の記事が二つ存在していた
別口で保存していたと思って、片方消したら両方消えちまった・・・
ブログ上も管理画面上も同一記事が二つあったんだけどなあ

カビリアの夜 [DVD]カビリアの夜 [DVD]
(2009/05/30)
ジュリエッタ・マシーナフランソワ・ペリエ

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娼婦カリビア(=ジュリエッタ・マシーナ)は、何をやっても上手く行かない。恋人に河へ突き落とされ鞄を盗られるし、有名俳優と懇ろになりかかったところに元カノが現れてより戻されたり。娼婦仲間や悪党どもと仲良く(?)暮らしながらも、底辺な生活に嫌気が差していた。そんな彼女の前に、突如理想的な男が現れるが・・・

『道』に続いてのジュリエッタ無双(!)である
ただ今回は脇役たちのキャラが立っていて、彼女に負けていない。特に娼婦仲間のハイテンションは異常で、二丁目のオカマちゃんに負けないものがある(笑)
本作の舞台はローマ近郊高級キャバレー、俳優の犬御殿、マリア信仰の聖地、場末の芝居小屋、郊外の穴住居と当時のイタリアの風俗をカビリアの目を通して、上下の格差を意識して撮られているのが分かる
イタリア社会の側面とそこに生きる娼婦の女心、その両方を悲喜こもごもに描ききった名作なのだ

『道』もそうだったが、彼女がどうなるという右肩上がりの物語ではない。むしろ、どうにもならないという話
印象的なのが、聖母マリアを祭る祝祭で娼婦仲間が揃ってお参りする場面で、そこでは貧困や重病等で悩める者たちが集まる。
金を払ってでかいロウソクを買い、懸命にお祈りする。みんな祈ることは現世利益で、日本の仏教、神道とやっていることは変わらない。根底の死生観となると違うだろうけど、貧民がまず望むことは同じなんだな
カビリアもつい本気になって祈ってしまうが、仲間のマフィアの怪我が治らないことに怒る。「何も変わらないじゃないか」
それに対して親友のワンダは「当たり前でしょ」となだめる。仲間たちは激しく祈るだけで気が済むのだ
ここに人が何かに信心する心性を観た気がする。何も変わらないけど、祈らざるえないというか。祈る行為に満足するというか
誰だって「祈る」という行為を無意識の内にする。祈るという行動が人を安定させる部分があるんだ
上昇を夢見るカビリアと底辺で安定するワンダたちの両方に、作り手の暖かい視線が注がれていて好きなシーンだ

オチは想像していたけど、悲惨だ。どうにもならないどころか、まさかのマイナスである(笑)
監督としては貧民の世界を映しつつ、そこにすら人としての幸せはある、と持っていきたいのだろうけど、ラストに無理矢理楽しい音楽を載せているだけで少し可哀想すぎる。嫁の笑顔でかろうじて救われた結末だった
底辺を生きる僕にはひりひり来る名作だけど、ぜいたくを言えばもう少し夢が欲しかったなあ
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