【DVD】『兵隊やくざ・強奪』

『兵隊やくざ』シリーズの第8作目。2作目だと思って借りたけど、8作目だったorz

兵隊やくざ★強奪兵隊やくざ★強奪
(2007/12/21)
勝新太郎.佐藤友美.夏八木勲.江守徹

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日本が敗戦を迎え大混乱の満州が舞台。もう有馬頼義の原作とは遠く離れているようで、大宮・有田のコンビが人民解放軍、旧関東軍相手に暴れ回る大活劇
監督も増村保造から田中正三に代わり、娯楽色が強くなっている。出てくる兵隊たちもぼんぼん発砲する。囚われの大宮がネズミにロープをかじってもらって助かる(笑)とか、コメディータッチなところもある。とにかく活劇だ
だけど、単なるエンターテイメントで終わってはいない。冒頭には国に帰ろうとする日本人を中国人兵士が襲うシーンがあったり、置き去りに縛られたり吊された日本兵も出てくる。満州帰りの過酷さに迫っている
1968年公開の作品だし、スタッフの中には敗戦で中国から帰った人もいたんだろうなあ

舞台は満州だけど、キャストはみんな日本人。それでも中国人役は中国人に見えてしまう。ちゃんと中国語使っているし、日本人が中国人と話すときはちゃんとジェスチャーで意志疎通を取ろうとする。そういう演出が細かいし、面白い
日本兵役で若き日の江守徹、黒幕の大尉役で夏八木勲が出てくる。毛利郁子は出番は少ないけど、存在感抜群。こりゃ、たまらん、なんちゅう色気や

何より勝新がいい。今回大宮は赤ん坊を抱えて奮闘するんだけど、侠気があってなおかつお茶目。ワルの兵隊からカツアゲした後に、「お前ら元気でな」とか声をかけたり。その動きがビートたけしがヤクザ役やっている時とダブって見える。絶対勝新を意識していると確信したな
ただ、アクションの面ではそりゃないでしょ、シーンがいくつか。まあご愛敬か
赤ん坊を拾ったときに「満人の子か、日本人の子か分からんぞ」と有田に言われるんだけど、大宮は「人間の子でしょう」と言い返す。地獄のような状況でこの台詞は泣けた

満州帰りの過酷さ、物の欠乏は見事に表現しえているけど、歴史的考証としてはどうか。国共内戦前夜で、解放軍が満州を掌握しきっている段階ではないだろう。彼らの一存で国境を封鎖して、日本人の帰国を止めきれるわけもない
何よりソ連軍の存在が影も形も見えないんだなあ
とはいえ、この頃の満州を舞台にここまで暴れ回る映画があること自体に驚愕。こんなのが昔の日本にあったとは・・・。これはもうテレビで再放送されることもないだろうなあ
時間は80分足らずだけど、見応えばっちりの映画だ

10’8/22 修正
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