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『軍靴のバルツァー』 第15巻 中嶋三千恒

ヘルムート、健気




軍国ヴァイセンの大軍が迫るなか、バルツァーたちは防衛線の構築に奔走していた
そこに、独立専行師団クアドラット(!)の一人、ギュンター将軍がその重装騎兵を率いて、後方撹乱を仕掛けてくる
バルツァーは予定していた奇襲作戦を変更し、ヘルムートの軽騎兵隊に犠牲を出しながら、重装騎兵を撃破した
ギュンター将軍の投降に、ラトフ、モレイユといった諸外国の支持を得られたが、ヴァイセン軍10万が防衛線へなだれ込む!

掲載誌が『月刊コミックバンチ』(新潮社)から、『別冊少年マガジン』(講談社)に移り、連載が再開していた
冒頭の3ページで、これまでの粗筋を集約して、バルツァーの演説で始まる
ギュンター将軍の重装騎兵との戦いは、やはり騎兵の挽歌といった悲しい結末に
本来、気球からの爆撃疾走する騎兵に行うなど考えられないが、騎兵を気球の下をくぐらせるという逆転の発想で壊滅させる
ヘルムートの軽騎兵にしろ、大規模な歩兵が対峙する塹壕戦の時代に、騎兵が活躍する舞台は局地戦に限られるのだ
戦場の決着がついた後には、政略の第二ラウンド!
フェルディナント王子保守派のギュンター将軍を泣き落とし、政治宣伝に利用。ラトフ(ロシア帝国)、モレイユ(フランス)といった列強の支援を取り付けてみせた


塹壕戦の攻防

第一次大戦レベルの塹壕を前に、ヴァイセンの大軍も立ち往生
有刺鉄線を川底に引くバルツァーに対して、ヴァイセンの工兵部隊鉄の遮蔽物を担ぎ出して、障害物の排除に乗り出す
それに対して、マルセルらの歩兵が飛び出して、砲兵のパウルが支援砲撃してなんとかなるところは、ややご都合だろうか
バルツァー信者にして、士官学校の後輩ダルムバッハくんは、夜襲に携帯ロケット砲を陽動に使用、小規模な部隊による浸透戦術を駆使して、バーゼルラントの防衛部隊を後退させる
相手の作戦に気づいたバルツァーは初動を間違えつつも、即座に後退した部隊で奪還に乗り出す。作中の台詞にもあるように、まざに塹壕戦の教本のような攻防!
第一次大戦ではここから膨大な犠牲を生むことになったわけで、バルツァーの腹が痛くなり、リープクネヒトが将来を悲観して革命を志すのも分かる話である


前巻 『軍靴のバルツァー』 第14巻


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