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『関東昭和軍』 第3巻 田中誠

阪神のドラフトは、右投手2名→内野手2名→右投手2名、育成で右投手1名、外野手1名
湯浅の故障、浜地の不調で手薄だった右腕を補強しつつ、戦力外の多かった内野手を加える、石橋を叩くドラフトですな




第3巻。関東昭和春の甲子園出場をかけて、練習試合に日大三高へ挑むが、惜しくも敗戦
しかし、尾宮監督OB会長・蛇道と手に手をとって裏工作
試合中にOBが制服を着てボランティア活動をして21世紀枠への点数を稼ぎつつ、負けたときにはこっそりスコア表を盗んで、試合がなかったことにする謀略を巡らせた
地元の新聞社には茶封筒が届けて、偽りのボランティア活動を既成事実のように報道!
日大三高が練習試合に勝った事実は葬り去られる
そして、尾宮監督念願の甲子園出場へ!!
途中、尾宮監督が妻子に逃げられるまでの人生2話に渡って語られるが、それはあくまで余談というか(苦笑)

本巻のテーマは、高校球児の不祥事
春の選抜出場を決めた関東昭和ナインは、ふわふわした気分で関西へ。地元の強豪にも練習試合で勝ち、息上がるが好事、魔多し
ニ年生エースの一葉ら3人が、喫煙しているところを写真週刊誌「フランデー」に抜かれてしまう
マスコミは関東昭和や高野連に詰めかけるが、本人が否定しているとして跳ね除ける
選手というか、学校側が不祥事を認めなければ、高野連に捜査の権限はないとして性善説を盾に退けてしまうのだ
そのため、不祥事を認めないほうが明らかに得という風潮が生まれてしまった
作中には、現実にあった高校球児の不祥事とその対応が注に挙げられていて、高野連にとって高校野球の生みの親ともいえる朝日新聞、毎日新聞とのずぶずぶの関係がこれを許している
もっとも、こうも処分に格差が出てしまうのも、一個人の過ちがチーム全体の出場可否に関わるという体質に問題がある。実際に不祥事を針小棒大に報道させて、ライバル校を出場辞退に追い込むこともあったようだ


前巻 『関東昭和軍』 第2巻


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