第5巻。ライオスたちはファリンと再会したのも、つかの間。謎のエルフが現れ、ファリンを連れ去ってしまう
その魔術師は、ドラゴンの血からモンスターを生み出し、ダンジョンを自在に操る。彼こそが迷宮の主、“狂乱の魔術師”なのだ
もはやファリンの跡を追うどころではなく、迷宮に閉じ込められそうになったところ、オークの集落に放り出される
「自分の命が惜しいだけ」と強がって、ライオスが心配と言えないチルチャックが可愛い
キャラクター中心のドラマは軸足を移しつつあるなか、ドライアドの花粉症、コカトリスに石化されたマルシルの下りなど、ギャグも健在である
ライオスのライバル格として、頭角を現したのがカプルー
迷宮の不死性を利用した死体狩りを返り討ちにした彼は、島主と迷宮を巡る腐敗を糾弾し、自らこそが迷宮の呪いに終止符を打つとする
ライオスを人間に興味のない者とみなし、自分の野望(!)を妨害、有害な存在とする。これは無自覚・天然と常識・俗物の対決で、英雄志願者のカプルーは天然ライオスの前で恥ずかしさを感じてしまうせいだろう
また、ナマリに続いてライオスの旧パーティ・メンバー、シュロー(トシロー)も登場!
故郷である東方群島の種族を引き連れて、まずカプルーのパーティに接触し、ラストにはライオスたちの前へ
式神使い、忍者、侍の不思議なパーティで、ライオス同様にファリンを探しに来たらしいが、カプルーの思惑でどうなることやら
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