第3巻は水中モンスターが中心で、人魚、クラーケン、ウンディーネに毒性植物のテンタクルス(触手生物)がテーマに
いちおう、亜人(人型ヒューマノイド)の料理は禁止しているが、上半身が美女の人魚がアウトで、魚に手足が生えたような半魚人に悩むというのがなんともいえない(笑)
結果的に卵を食ってしまって……
超大型モンスターのクラーケンを構造はイカと同じだからと倒してしまい、その中のでかい寄生虫を蒲焼きにして食べてしまう。その寄生虫にとりついた寄生虫で食中毒に遭うというオチ(なんで生食したんですかねえ)までついて、現実世界での調理上の注意にもなってたり
ウンディーネは、超高圧の水カッターのような攻撃をする強敵!
二人のドワーフが鍋と蓋で封じるという合せ技が謎の感動を呼ぶ。毎話に楽しい構図で締めていて、素人目にも漫画偏差値の高さを感じる
「狂乱の魔術師」は討伐に来る冒険者込みで、生態系が保たれるように計算して迷宮を作っていると、マルシルは指摘
エルフの魔術師マルシルは、かつて人間の魔術師学校でライアスの妹ファリンと学んでおり、マルシル自身もダンジョンで良質のモンスターを繁殖して利用できないかと考えていた
そのとき、ファリンはマルシルより先に、ダンジョンでの生態系を理解していたのだ。後々を考えると、大きな伏線である
その他、後にライオスを危険人物として糾弾するカブルーの死体を拾ったことで、逆に因縁が始まったり、ライオスの元カノ未満(?)のナマリたちとは共闘しつつも、シビアな冒険者同士の関係が保たれたりと、戦闘や料理以外にも見どころたっぷりなのであった
1巻ずつが濃い!
次巻以降もこんな感じになると思われます
次巻 『ダンジョン飯』 第4巻
前巻 『ダンジョン飯』 第1巻・第2巻