ビートたけしが多忙なせいか、代理に「AIたけし」が登場!
中身はどうみても松村邦洋なのにガッカリした人もいるかもしれないが(苦笑)、いちおう旧作でもフライデー事件のときに「たけし人形」などで代理を立てた故事に基づいたものではある
家老役のバナナマンに、上田城の城主・上田晋也がたけし代わりにメタなコメントを出していく構成で、スタジオは回顧的な空気が流れていたものの…
本編は普通に面白い!
素人含めた混成の100人が、鬼畜アトラクションに挑むという企画そのものが強いのだ。たけしの不在はとくに気にならない
Amazonから制作費を出してもらって、従来のたけし城を上回る、ひとつの遊園地かというセットを実現。これにモチベーションの高いスタッフと参加者がいれば、それは面白くならないわけはない
ナレーションが講談師の神田伯山に代わり、旧作のときに辛辣なコメントはなくなったが、これも時代の変化というものだろう
問題はリニューアルしたアトラクションは難しくて、クリアした人があまり少ないこと。特にクリア人数ゼロの「竜神池」は、石と石の間隔が離れすぎたところがあって、渡れるコースが限られたりしていた
なので、やたら「敢闘賞」による特例に、敗者復活戦まで行って、最終戦での人数調整がされていた。もとが“痛快なりゆき”なので、「まあ、いいか」という感じなんだけど(笑)
同じTBSの番組だと、「SASUKE」が後継にあたり、これも海外でかなり受けている
SASUKEがガチガチの玄人による挑戦に対して、「たけし城」は素人の失敗を笑う緩い番組でやっていることは近くても方向性が違う。海外で人気があるどころか、東南アジアなどで現地版まで作られている
どんなに技術が発達しようと時代が変わろうと、身一つで難関に挑戦するシチュエーションには普遍性があるのだ