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『呪術廻戦』 第21巻・第22巻 芥見下々

各地で戦い続く




第21巻。「死滅回遊」の東京第二結界では、秤金次が得点100を目指して奮闘。ペン先で描いたコマ割から未来を読む、漫画志望の術師シャルル・ベルナールを相手に、確率で未来が変わるパチスロの世界へ領域展開
大当たり中は無限に再生する術式をもって制した。ベルナールは島本和彦『燃えよペン』のノリなんだろうけど、どこをどう持ってきているかはよく分からない
一方で、パンダ先輩稲妻を操る得点100プレイヤー、鹿紫雲一(しかもはじめ)に、あっという間に内蔵(?)ごとやられてしまう。デフォルメされた場面は、パンダの中の世界のことで、窮地に追い込まれて出した“姉”がやられたことから、パンダの中から兄弟が消え、残機ゼロとなったことを表していると思われる

秤金次鹿紫雲の戦いは領域展開しても熾烈を極めるが、鹿紫雲が必殺の術式を温存したことで勝利
実際のパチスロは演出前に当否の抽選が行われていること、塩素ガスが空気より重く、上空で様子を見る秤に効くかとか、考証が微妙なところはあるが、そこはジャンプ漫画。ささいな整合性より、勢いが大事であろう
ただ、あまりに精密な異能力戦を追求しすぎると、活躍する場面というより、設定を読まされる“ハンターの罠”にはまってしまうので、これぐらいに留めてもらいたい




第22巻。舞台は鹿児島の桜島結界へ。そこには禪院家を壊滅させた禪院真希と、京都校の加茂憲紀が入っていて、呪霊となった禪院直哉と対決する
マッハ3で飛び回る能力を手にした直哉に圧倒されるが、刀を手にすると天下無双の剣豪に目覚める大道鋼、土俵を領域展開する河童・三代六十四と触れ合うことで、能力が覚醒。妹・真依から呪いを見る力を身につけつつ、呪力を持たない性質を生かして、あの伏黒甚爾に匹敵する戦闘力を得たのであった

一言でいうと、禪院真希の成長回。もう主人公でいいんじゃないかという、取り上げ方である。釘崎野薔薇は復活しても、枠的に二軍なのではなかろうか(苦笑)
冒頭では、桜島編の前日譚として京都の加茂家夏油傑の姿の“羂索(けんじゃく)”が登場。かつて”史上最悪の術師”加茂憲倫でもあったことから、第25代当主となることを宣言される。次期当主とされていた加茂憲紀は、アイデンティティを壊された状態で戦っていて、逆にそれが真希をフォローすることに専念できたようでもある
ラストでは、伏黒恵を連れる"天使”来栖虎杖高羽文彦が見つけて合流。五条悟の封印を解くために、来栖に取り憑く"天使”へ助力を願うが、その代わりに"堕天”退治への協力を頼まれる。虎杖はその"堕天”が両面宿儺のことと宿儺本人から聞かされるのだった


前巻 『呪術廻戦』 第19巻・第20巻


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