【京都人による京都観光】鳥居本・清凉寺

保津峡から峠を越えて、愛宕山の麓にある鳥居本へ下りる。2つの念仏寺で紅葉狩り


1.愛宕念仏寺

府道50号線から鳥居本へ出たところで、石仏で有名な愛宕念仏寺を目指す
途中、猿の群れが高い木の上で木の実を食べていて、なんだか嵐山公園のような様相に

051 愛宕寺

愛宕念仏寺の創建は、まだ平安京ができる前の天平年間で、766年称徳天皇により山城国愛宕郡初めての寺として名付けられた
真言宗の末寺とだったが、醍醐天皇の命で天台宗の千観内供(伝燈大法師)が再建したときに天台宗となり、千観が念仏上人と呼ばれていたことから、「愛宕念仏寺」と改められたとか
太平洋戦争中に管理者がいなくなり、ジェーン台風の被害で1950年に廃寺となったが、比叡山延暦寺から再建を命じられた西村公朝が復興に尽くした

062 愛宕念仏寺本堂  064 本堂からの石仏
本堂

このお寺に多くの石仏が並ぶのは、1980年に一般人が自ら羅漢像を彫る活動が始まったからで、石仏の後ろには作り手の名が記されている。500体目標が10年目で1200体になってしまったとか
2007年に亡くなられた西村公朝・前住職仏師(仏像の職人)として有名で、きらびやかな虚空蔵菩薩ふれ愛観音が境内に安置されている。東京藝術大学の教授になったり、2000年に清水寺で始まった青龍会を監修したり、長渕剛と交流があったりとかなり幅広く活動された方。そのお寺が今もにぎやかなのも納得

073 モアイ石仏 

羅漢像にはユニークものも多く、写真のようにモアイ像(!)ボクシンググローブをはめた羅漢髪型がリーゼントになった羅漢など、一般人が楽しんで盛り上げている


2.化野念仏寺

温度の上げ下げが激しいせいか、紅葉は枯れたり青かったりとまばらなのだけど

077 あだしの念仏寺の入り口 079 あやしのの紅葉

化野(あだしの)念仏寺の紅葉は美しい!
化野念仏寺は、空海上人が都で野ざらしになった死体を弔うために、811年に千体の石仏を沈め、五智如来を祀る五智山如来寺として始まった。その後、法然上人が念仏道場として、念仏寺となったという

083 西の川原の紅葉 084 仏舎利塔

境内なかで、ひときわ目立つのが仏舎利を守る仏舎利塔(ストゥーパ)。本場のインドから専門家を呼び、世界文化遺産であるサン・チーの塔を模して1969年に建立された。タイに旅行したときにも、こういう石造の寺院が一般的であり、東南アジアからインドには、こういった宗教建築は珍しくない
宗教を通したアジアのつながりを感じさせる建造物だ

092 角倉素庵の墓 096 竹林

左上の立て札には、角倉了以の息子・素庵の墓のことが。家の菩提寺は他にあるのだけど、不治の病にかかったため、この地を選んだとか
冬直前とした竹林の向こうには、六面六体地蔵があるけど、そこは割愛



3.鳥居本の街並み

049 愛宕

鳥居本の由来は、愛宕山の愛宕神社の鳥居があるから。戦前の古い街並みを残していることから、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている
コロナゆえか、テナントの入ってない建物が多かったが、人が少ない分、風情が守られてる気はする

075 鳥居本の通り 076 鮮やかな紅葉

街並み保存館には、電気とガスが通る前のレトロな生活空間が再現されていて、母親は懐かしがっていた


4.清凉寺

亀山公園へ向かうルートもあったのだけど、人が混んでるしもう疲れたということで、豆腐を買いながら嵯峨嵐山駅
その途中にあったのが

104 清凉寺正門 100 清凉寺

清凉寺はもともと『源氏物語』の光源氏のモデルと言われる左大臣・源融の別荘があった場所で、源融の一周忌にその子息が棲霞寺を建立したのが始まり
その後、宋に渡った高僧奝然が、渡航中に現地の職人に掘らせた釈迦如来像を作ってもらい、それは「古代インドの優填王(うでんおう)が釈迦の在世中に栴檀の木で造らせたという由緒を持つ霊像」を模したもので、「釈迦の生き写し」とは言われるものだった
そこで、愛宕山を宋の五台山に見立てて、釈迦像を安置する大清凉寺を建てようとしたが叶わず、弟子の盛算によってようやく1016年に創建したという

101 清凉寺本堂

1279年円覚上人融通念仏の修行をしたことから、念仏道場として盛んになり、16世紀には念仏のなかでも浄土宗の寺となる
応仁の乱などの戦乱で焼失したものの、豊臣秀頼の寄進・造営を受ける。その縁があってか、秀頼公の首塚(下右の写真)が祀られている
その後、1637年に火災で大伽藍が焼失するも、徳川綱吉の母である桂昌院の発願で再建されたそうだ

102 法然上人求道像 099 秀頼公の墓


正直、紅葉狩りとしては、60点ぐらいの旅だろうか(苦笑)。もうそれは、気温が上がったり下がったりの気候が悪いという他ない
樹木のほうも紅葉していいか、枯れていいか、戸惑っているというか、同じ気で枯れてるところ、色が変わっているところ、まだ青いところに分かれていて、どうしても見栄えが悪いのだ
とはいえ、風景としての保津峡は鉄板! ただ見ているだけで、爽快な気分になれた


前回 【京都人による京都観光】保津峡


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