【京都人による京都観光】保津峡

日曜日は家族で保津峡へ紅葉狩りに出かけた
JR山陰線で保津峡駅まで行き、そこから歩いて嵐山を目指すコース


1.保津峡駅

電車を降りたところから絶景!

008 駅からの桂川012 外から見た保津峡駅

保津峡の大堰川~桂川は、平安時代から木材の輸送で利用されてはいたが、それをさらに飛躍的に発展させたのが京都の豪商・角倉了以高瀬川の開削で有名な彼は、この保津峡においても大規模な改修工事を行い、船が通れるように川底の岩を砕き、滝になっている場所も均して、北陸の物品が上方に運べるようにした
水運事業そのものは、明治になって陸上交通が発展するうちに廃れていったが、この緩やかな川の流れを利用した「保津峡下りが観光の目玉となり、夏目漱石の『虞美人草』など多くの文学作品に登場し、現代に至るまで親しまれている
人為と自然が絶妙に混ざりあったのが保津峡なのだ

011 道から

川でなく、徒歩で歩いて行くとあまり川が拝めないの難。紅葉もいっせいにという場所はなかったけれど(苦笑)、まばらなのが造成されていない森ってもんでしょう


2.トロッコ保津峡駅

川下りとともに有名なのが、ゆっくり進行で風景を楽しめるトロッコ列車

019 トロッコ保津峡駅020 トロッコ保津峡駅

もともとは本線だったところ、輸送力強化から1989年に新しい路線が作られたために廃線となっていたが、1991年に保津峡の美しい景観を活用しようとJR西日本の子会社に観光用路線として運用されるようになった

026 桂川032 桂川

川が曲がるところでようやく、その姿が見えてきた。流れがゆるやかで川底も深いから色は濃い緑で、よくみるとが列を作っている


3.芭蕉の句碑

ここから桂川を離れて、峠を登っていく

035 小川036 芭蕉に区

落合橋(?)を渡ると、脇道に芭蕉の句碑のある場所が。「清瀧や 波に散り込む 青松葉」
かなり晩年の作品で、青松葉は芭蕉自身。滝から落ちる川の水のように美しく散れたら、という心境かな?
近くには廃屋となった売店や倉庫が立ち並び、兵どもが夢の跡といったところ

040 橋と紅葉041 トロッコの橋

見下ろした風景も美しい
次回は戦前の面影を残す鳥居本の通りから


次回 【京都人による京都観光】鳥居本・清凉寺


↑工藤芝蘭子は松尾芭蕉の弟子・向井去来が使っていた落柿舎の十一代庵主となった人で、相場師から私財を投じて再建に尽くした異端の俳人




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