『アルスラーン戦記13 蛇王再臨』 田中芳樹

超久しぶりに読むアルスラーン戦記。第1巻が1986年刊行だから、23年目にもなる
タイタニアのことを考えると、続けてもらえるだけマシなのか

蛇王再臨 アルスラーン戦記13 (カッパ・ノベルス)蛇王再臨 アルスラーン戦記13 (カッパ・ノベルス)
(2008/10/07)
田中 芳樹

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これだけ飛び飛びに刊行されるシリーズだと作者のモチベーションが心配されるが、なんのなんのやっぱり面白い
異国で権力を握るヒルメスとその愛人フィトナに、アルスラーンに会うため王都に向かうエステルドン・リカルドの一行、デマヴァンド山で蛇王復活を待つガズダハムイルテリッシュ一味など、アルスラーン自体よりもその周辺の話が中心だ。ヒルメスを除くと特に秀でた能力を持っていない人間達が、各々の目標のために苦心する様というのは読んでいて微笑ましいもの
特に立派な小策士としての生き様を見せてくれたシャガードにはMVPをあげたい
このシリーズ、タイトルにもなっているアルスラーンはキャラが薄い今回はそれを潔く認めて(!?)、周辺の、しかもマイナーな人間に焦点を当てたことがいい味のドラマを生んだと思う
いつも待たされるが、さすがラノベの大家だ

意外だったのが魔軍が弱いこと。普通の人間に駆逐されてるやん
『ロードス島戦記』でいうと、上位魔神やら下位魔神やら中間管理職がいず、ゴブリンに羽根が生えたような奴しか出てこない。普通のおっさんでも武器さえ持っていればなんとかなるレベルなのだ
軍隊相手だと数を頼みにするしかないが、人間様よりは絶対数が少なそうだし・・・ゲリラ戦しかできないか?
ザッハーク様頼みというのも寂しいし、何か中ボスが欲しいところだ
イルテリッシュ『魔界転生』の宮本武蔵のごとく自立する気配がある。ガズダハムには気の毒だが、なかなかのカオス展開が待っているようで、これはこれで楽しみだ

今回は出番が少ないが、ナルサスはやっぱりバランスブレイカー
魔軍相手にも疑心暗鬼になることがないし、上から見下ろしちゃうから話が盛り上がらない。今回の計略も普通なら周囲の大反対にあうはずが、すんなり通るし・・・(現実性についてはあえて問いますまい)
いくら“ライトな講談”といっても限度がある
30台前後のモラトリアムで、天才というのは作者お得意のキャラではあるが、このシリーズに関してはいない方が締まったいい話になったと思う

とはいえ、小悪党たちも策を練りに練っている。堕天使ナルサスに一矢報いてくれ(無理か)


次巻 『アルスラーン戦記14 天鳴雷動』
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