『ダーク・タワー 第3部 荒地』 上巻  スティーヴン・キング

Waste Landsの訳は荒野のほうが雰囲気が……


ダークタワー III 荒地 上 (角川文庫)
スティーヴン・キング
KADOKAWA (2017-04-25)
売り上げランキング: 36,808


元ヤク中のエディ車椅子の女スザンナを仲間にしたローランドは、ダーク・タワーに向かって果て無き旅を続ける。タワーに向かって伸びる‟ビーム”に沿って森を進むうちに、熊の‟守護者”に遭遇し、死闘の末に三人は打ち倒す。熊は本来、<門>の守護者であり、行く手に現実世界への扉を暗示していた。一方、ローランドがモートを殺したことで交通事故死を免れた少年ジェイクは、別世界からの声に混乱し家出を決意する

第三部はページ数が多く、うまく内容が分かれているので、上下巻ずつ感想を書く
第二部のタイトルが「運命の三人」だったのに二人しか仲間にならなかった(三人目の殺人鬼は死亡した)が、第三部でその三人目が出てくる。それはローランドが黒衣の男を追いかけるのを優先して、犠牲にした少年ジェイク
ジェイクは現実の世界で、ジャック・モートに背中を押されて車にはねられて死亡し、ローランドの世界へ飛ばされた。しかし第二部でローランドがモートに乗り移って電車に轢死させたことにより、ジェイクは現実の世界で生き続けることになったのだ
本巻では、<門>の鍵が頭に浮かんで木で彫り始めるエディと、死ななかった人生に混乱するジェイクが主役となって、現実世界と中間世界が交互に物語を進めていく

ジェイクの世界は1970年代のニューヨークであり、エディは1980年代、スザンナは1960年代の間の時代である
ジェイクの年代では、エディも少年であり兄のヘンリーとともに登場する。ジェイクはエディに誘われる形で、現実世界の<門>へ向かっていく
ジェイクは多忙のテレビマンを父に持ち、神経症気味の母に、友達感覚で接してくれるメイドさんと暮らしていて、中産階級の子弟が通うパイパー・スクールへ就学している。経済的には恵まれていながら、型にはめられた環境が面白くなく、本や外界に自由を感じる思春期の少年の心情を、小説では精緻に描かれている。年代は違うが、作者の経験とあてはまるのだろうか
映画では黒衣の男に追い込まれる形だったが、小説では自らの意志で<門>のある屋敷へ出かけた。これだけ遠大なドラマとなると、映画でかなり省略されてしまうのも止む無しだろう(一時間半では無理だって…)


次巻 『ダーク・タワー 第3部 荒地』 下巻
前巻 『ダーク・タワー 第2部 運命の三人』
(この一行は、各記事の最後に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)

コメント

コメントの投稿

非公開コメント


(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)
カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリ
SF (25)
RSSリンクの表示
リンク
FC2 Blog Ranking
ランキング
アクセスアップ!?
検索フォーム
はてな
この日記のはてなブックマーク数
タグランキング

サイドバー背後固定表示サンプル

サイドバーの背後(下部)に固定表示して、スペースを有効活用できます。(ie6は非対応で固定されません。)

広告を固定表示させる場合、それぞれの規約に抵触しないようご注意ください。

テンプレートを編集すれば、この文章を消去できます。