『進撃の巨人』 第15巻・第16巻 諫山創

真実が明かされるごとに、深まる謎


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第15巻。エルヴィン団長が捕まり、エレンヒストリアの奪還に失敗と、危機的な状況に追い詰められた調査兵団。リヴァイ隊長らは若い憲兵を捕らえて、憲兵隊の拠点を襲うがそこにはエレンとヒストリアはいない。しかし、憲兵隊の新兵が転向してくれたことから、事態は好転。王政側の構えを見せていた駐屯兵団が動き出す

前巻で最悪の展開を遂げた調査兵団によるクーデターは、本巻で大大逆転!
リヴァイ隊長らの捕縛に中央憲兵が出払っているうちに、エルヴィンに口説かれていた駐屯兵団が王宮を抑えてしまった
憲兵の統制を逃れたジャーナリストたちによって、現国王が偽物であり本物は地方貴族として身をやつしていると報道されたものの、大衆にはその真偽は判断できない(偽物であれ、その統治が長ければ本物同然だろう)。本物の王様を連れてきても、大衆を納得させられるかは微妙で、成功したエルヴィンと駐屯兵団のピクシス司令の間にもそんな会話が交わされる


第16巻。クーデターの成功で、調査兵団はエレンとヒストリアの救出へと向かう。レイス家の当主でヒストリアの父であるロッド・レイスは、レイス家に伝わる巨人の秘密を語りだす。レイス家に伝わる巨人の血には、すべての巨人を制する能力があり、それによって巨人をコントロールして三重の壁を築き、人類を生き延びさせたとする。ヒストリアが次の巨人となって世界を救う決意を固めつつあるなか、侵入した調査兵団と殺し屋ケニー率いる中央憲兵の死闘が始まるのだった

次々と真実が明らかになっていく
ロッドが語るに、レイス家に伝わる巨人を制する力は、長女フリーダが巨人化したエレンの父・グリシャに殺され食べられたことによって奪われたらしい。そして、エレンの記憶ではエレンがグリシャを食べて引き継がれた……
レイス家の巨人の力には、人々の記憶を操る力があり、この話自体フェイクが混じっている可能性はあるのだが(苦笑)、ともあれヒストリアは姉の仇の息子であるエレンを許してまで、王の血筋=「神」として利用されることを嫌って父の要求を拒む。ヒストリアは「人類の敵」と言われても、エレンを助けたかったのだ
ただ、クーデターを民衆に認めされる切り札として、ヒストリアが民衆の記憶の改ざんさせることはできないので、どう社会を収めていくかが課題として残る。一種の王の人間宣言であり、神治政治→世俗の王政への移行を意味するのだろうか


何気なく取り上げられるのが、王の懐刀と言われるアッカーマン家の存在。あまり深く考えなかったが、くしくもケニーとミカサは同じアッカーマンの姓を持つ
壁の内部の大衆は、実はひとつの血筋に発する単一民族であり、そのためにレイス家の巨人の、記憶を改ざんする能力が及ぶ。しかし、アッカーマン家と東洋の一族だけにはそれが及ばないために、王家の中枢に関わる反面、畏怖される存在らしい
多くの謎を残したまま(なぜグリシャは巨人化の薬を持ち、レイス家の謎を知っていたのか?)、展開が前倒しのように進んでいくのが気がかりなところだ


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