『軍靴のバルツァー』 第8巻 中島三千恒

近場の本屋で姿を消したので、休載かと勘違いしていた……orz
単行本中心で読んでいる人間には、突然置かなくなると判断に困る。ネットでチェックする習慣をつければいいんだけどさ


軍靴のバルツァー 8 (BUNCH COMICS)
中島 三千恒
新潮社 (2015-12-09)
売り上げランキング: 19,779


バーゼルラントの第一王子フランツは、血統の秘密を暴こうとする第二王子ライナーへのクーデターを決行。ライナーは士官学校の生徒を動員して、からくも防いだのが前巻
第9巻では、フランツ側が南の大国エルツライヒの砲兵を使っての砲撃戦を開始する
主人公のバルツァーヴァイセン陸軍の参謀長によって足止めされていた。陸軍としてはバーゼルラントが内戦状態となって併合してしまったほうが、話が早いと考えているのだ
一方のヴァイセン国王軍が政治上の主導権すら握る状況を嫌い、外交的解決をバルツァーに言い渡す。国王と軍、士官学校の生徒やライナー王子への友情と自身の将来との板ばさみに苦しむ彼だったが、政治的将校としての才能を発揮して、針の穴にらくだを通す道を選ぶのであった
ラストでは、ライナーの国の将来に対する決意も明かされ、クライマックスに向けてどう決着がつくか興味深い。いや、終わりが近いか、遠いかはまったく分からないけれど

今回の主題は、要塞を巡る近代砲撃戦
大砲の精度が低い19世紀では、見えない距離を撃つのは様々な苦労があった。まず観測兵を送り込んで目標までの距離を測定し、測量のための砲撃を行う。その砲撃を測って砲を修正し、徐々に的中を目指していく
たとえ正しく測量できたとしても、砲弾の着弾にはバラツキがあるのが当たり前。大砲それぞれの癖まであるので、演習の段階から射表を作っておいて把握し、もっとも目標から外れた弾着の4分の1以内に半数が入っていれば「命中」と見なした。範囲攻撃」がこの時代の大砲なのだ
士官学校の大砲を押さえられなかったクーデター側は、エルツライヒから馬で引いて移動できる騎馬砲兵昔ながらの臼砲(曲射砲)と持ち出したりと、様々な大砲が紹介されている
また、大砲の運用には観測を砲兵に知らせる通信手段が重要。電信がすでにある時代といえど、作中では気球から鏡で日光を反射させる原始的ともいえる手法が切り札となっていた。ほんと、勉強になる漫画である


前巻 『軍靴のバルツァー』 第7巻
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