【BD】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

70歳のジェットコースター その2。……その1はGレコ


マッドマックス 怒りのデス・ロード [Blu-ray]
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2016-04-20)
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放浪するマックス(=トム・ハーディ)は、車を崇める“シタデル”の男たちに捕まる。豊富な水がある同地には、イモータン・ジョー(=ヒュー・キース・バーン)と呼ばれるカリスマ的独裁者が君臨し、戦闘集団ウォーボーイズを組織して専制国家を為していた。マックスはウォーボーイズのための“輸血袋”にされてしまう。そんな中、女隊長フュリオサ(=シャーリーズ・セロン)はジョーの子産み女たちを連れて逃走し、マックスも輸血先のニュークス(=ニコラス・ボルト)ともに追跡する羽目になる

いや、とんでもない映画だった
2時間ずっとジェットコースターなのである。冒頭にマックスが荒野に佇む場面からジョーの手下たちに捕まる場面までの二十数分間を、怒濤のアクションが繰り広げられ、ようやくタイトルが表示される
そこで落ち着くかと思いきや、岩山に築かれた要塞“シタデル”の豪快な光景に、水を待つ貧民たちと色白のウォーボーイズ、奇怪な老人イモータン・ジョーと世界観を手早く見せつけて、フュリオサの逃走へ転じる。止らないのだ
おかげで中盤までマックスの存在感がなく、主人公というより闖入者の役回り
しかし、女たちで逃げるにも限界がある。消耗したところで、マックスともう一人の闖入者ニュークスが浮上して、またジェットコースターが最加速する!
CGのない時代にエグい撮影をしていた同シリーズに、CGが加わるとこうなるのかという途方もない映像が観せ続けられて、映画を見る物差しが変わってしまいそうな作品だ

ここまでジェットコースターが続けば、観ていて疲れそうなものだが、それは全くなかった。忙しくならない小気味のいい切り替えに、溜めるときは溜めて魅せるアクションシーンがあって、2時間疾走感を保っているのだ
説明的な台詞がないどころか、なるたけ余計な台詞をしゃべらせないのは、『マッドマックス2』にも共通する傾向だが、本作はそれに磨きがかかっている
それでもキャラクターの動かし方がしっかりしているので、自然と話の筋は理解できる
マックスは“輸血袋”の境遇から脱出するものの、フュリオサに味方する義理はない。まして、女性を助け切れなかったトラウマが彼を苦しめている
なので、ジョーから逃げる彼女たちのタンクローリーを奪って、一人で逃げようとする。まるで主人公らしからぬ、このモヒカン同然の行動が、作品世界の苛烈さを言わずと説明している
ヒーロー物のお決まりでなしに、マックスとニュークスと女たちが三すくみの状況から、チームを為す過程が最高に好きである
そして、悪のカリスマであるイモータル・ジョーが、我が子を可愛がって攻撃をためらうなど、敵味方を同じ人間として扱う視線も健在で、シリーズを蘇らせるに相応しい作品だった


前作 『マッドマックス3/サンダードーム』

メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ド
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