【DVD】『ブラック・ダリア』

にんともかんとも


ブラック・ダリア コレクターズ・エディション 2枚組 [DVD]
東宝 (2007-05-18)
売り上げランキング: 25,363


バッキー・ブライカート(=ジョシュ・ハートネット)はボクシングをきっかけに、特務課のリー・ブランチャード(=アーロン・エッカート)とパートナーを組む。リーはかつて凶悪犯に囲われていたケイ・レイク(=スカーレット・ヨハンソン)と同棲していて、バッキーと奇妙な三角関係に陥る。しかし、「ブラックダリア事件」をきっかけにその三角形は崩れ、バッキーは謎めいた美女マデリン(=ヒラリー・スワンク)に引き込まれていく

ブライアン・デ・パルマをして、失敗作であった
600ページ以上ある大長編を2時間でまとめようとしたために、前半は駆け足となり中盤以降も原作と展開を変えざるを得ず、悪い方向にまとまってしまった
1940年代のロスを再現した映像には目を見張ったし、バッキーとリーのボクシングは凝っていたけど、下手に原作前半を忠実に映像化し過ぎたために、後半は力尽きて竜頭蛇尾になっている
もともと原作が数年がかりの物語であり、ハリウッドに向かない複雑すぎる筋書きだっただけに、企画そのものに無理があったのだろう
キャスティング的には、スカーレット・ヨハンソンがエロ過ぎで(苦笑)、誘惑するマデリンがかすんで見えてしまった。映像に残るエリザベス・ショート(=ミア・カーシュナー)がほどよく可愛かっただけに、いろいろともったいない作品である

この映画のこと詳しく語ろうとすると、どうしても小説と映画双方のネタバレになってしまう。以下は覚悟して読んでください
一番大きな改変は、舞台がロサンゼルスに限られること。原作では国境を越えたメキシコ側の都市ティファナにまで、バッキーはリーの足跡を追跡するのだが、映画ではケイと関係したマフィアとのどさくさに殺される
小説ではそのショックで、ブラックダリア事件を離れてケイと普通の結婚生活を送るが、映画だと間をおかずにリーの過去が暴露され、怒濤のごとく真相へなだれ込む
真犯人の片方がすでに死んでいて、残されたほうも事件の全貌を語って、ご都合のような自害(苦笑)。最後でリーを殺した犯人まで、バッキーが手を下してしまう
この終盤の畳み方は完全に映画オリジナルであり、小説の風味をぶちこわしてしまった。どうにもならない苦味のなかで、再生するラストが良かったのに……。プロデューサーの介入でもあったのだろうか
小説が気に入った人は見ないがいいかもしれない


関連記事 『ブラック・ダリア』(原作小説)
(この一行は、各記事の最後に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)

コメント

コメントの投稿

非公開コメント


(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
カテゴリ
SF (22)
RSSリンクの表示
リンク
FC2 Blog Ranking
ランキング
アクセスアップ!?
検索フォーム
はてな
この日記のはてなブックマーク数
タグランキング

サイドバー背後固定表示サンプル

サイドバーの背後(下部)に固定表示して、スペースを有効活用できます。(ie6は非対応で固定されません。)

広告を固定表示させる場合、それぞれの規約に抵触しないようご注意ください。

テンプレートを編集すれば、この文章を消去できます。