【BD】『フューリー』

武装SS絶対殺すマン


フューリー [SPE BEST] [Blu-ray]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2015-12-25)
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1945年4月。ドイツ本土に乗り込んだアメリカ軍は、総動員体制を引くナチスドイツの必死の抵抗を受けていた。副操縦士を失ったフューリー号のドン・コリアー軍曹(=ブラッド・ピット)のもとに、補充の新人ノーマン(=ローガン・ラーマン)がやってくる。戦場に慣れない彼に、ドンをはじめ先輩の戦車兵は荒々しく接する。激しい戦闘である街を陥落させたとき、ドンとノーマンは女性二人が潜む建物に潜入する。誤解が晴れた後、ノーマンと若いドイツ人の娘エマ(=アリシア・フォン・リットベルク)は仲良くなるが……

ナチスドイツの降伏間近での死闘を描いた戦争映画
戦車ゲーム『World of Tanks』とコラボして、パッケージの背表紙にティーガー戦車との対決が謳われていたことから、戦車戦が主体と思いきやそうでもなかった
ティーガー戦車との対決は中盤にあるものの、三台のシャーマン戦車でかかって一台のティーガーを仕留めるという、あまりにスペックに忠実な結末(苦笑)に終わる。それだけティーガーの脅威がアメリカ人の中で神話化しているのだろう
戦車同士の戦いはティーガー戦に限られていて、森に隠れる伏兵、敵がこもる市街戦、十字路での決死の攻防と、多彩な戦場が用意される一方、肉体が飛び散る戦争のえげつなさがしっかり描かれていて、『プライベート・ライアン』のドイツ本土バージョンともいえる作品なのである

戦場に慣れすぎた男たちと新人との葛藤という、戦争映画につきまとうテーマに本作は真っ向から取り組んでいる
対戦車兵器「パンツァーファウスト」を持つ女子供を容赦なく撃つことを要求されノーマンは必死に抵抗するが、ドンはチームや味方が生き残るためにノーマンを強引に引きこんで行く
転機になるのが、陥落した都市で知り合った娘エマと束の間に愛し合ったことで、占領した都市にドイツ軍が砲撃したことから、ノーマンは愛する者を奪った相手として武装SSを憎むようになる
その後は、完全にチームに溶け込んでドイツ兵に容赦なく応戦していくのだ
相手は武装SSだから遠慮する必要はない……そんな論理を見せつつも、ラストには軽いどんでん返しが待っている。戦車の下に逃れたノーマンは、相手の若い兵士に発見されるが、その慈悲によって見逃されるのだ
仇として殺しまくっていた相手によって、生を得てしまった。この矛盾を含めることで、戦争における正義の観念、戦車隊内の熱い友情と熱狂を相対化してしまう
ティーガー戦がリアルな反面、ラストの戦闘がヤクザ映画のような粘りを見せてしまうのがアレだったが、いろんな見所のある良作なのである


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