『ベルセルク』 第38巻 三浦建太郎

リッケルトにも、強力なお仲間がつく。どこまでキャラを増やす気なの


ベルセルク 38 (ヤングアニマルコミックス)
三浦建太郎
白泉社 (2016-06-24)
売り上げランキング: 2


前巻から三年は経っただろうか? ようやくの38巻である
元鷹の団の鍛冶屋リッケルト幼妻エリカは、新生鷹の団のアーヴァインに助けられ、グリフィスが建てた王国「ファルコニアを訪れる
かつてウィンダム城があった場所には、信じられないほどの荘厳な城が建てられ、城下には魔獣に追われた難民が集まり、かつてない喧騒を極めていた
リッケルトは元鷹の団の経歴から、グリフィスにその真意を訪ねようとする。城ではたどりつけなかった難民たちの一人一人の葬儀が行われており、シャルロット姫はおろか法王自身までが祝福を行う。なんと、グリフィスは法王庁まで取りこんでいたのだ。モズグズ様が見たら、どう思うだろうか
そして、人間と使徒を結びつける力を持つ「鷹の巫女」ソーニャが、死んだ難民の魂を呼び出してしまう。一見、文明的に見える「ファルコニア」は現世と幽界の境がなくなってきているのである

リッケルトは新生鷹の団の幹部ログスに連れられ、ファルコニアの裏側を見せられる。人間たちの住む区画と離れた場所に、ファルコニアの主戦力である戦魔兵たちが押し込められていたのだ
ガッツが戦ってきたいわゆる使徒である彼らの力によって、ファルコニアの秩序は保たれている。鷹の団の犠牲によって、クリーンな覇者として君臨するグリフィスをリッケルトは許せないが、一種の均衡を認めざる得ない
読者はゴッドハンドの連中との取引を知っているから、グリフィスをアンチキリスト(偽救世主)と見なすこともできるけれど、何も知らずに住んでいる市民からすると平和の使者なのだ
綺麗な社会の裏に制御できない暴力がうごめくという構図は、近代社会への暗喩にも感じられて気味が悪い。市民に夢を見せて扇動し、クリーンな世界を作ろうという動きは、全体主義的なのであ~る

最後の数話はガッツ一行の妖精郷(エルフヘルム)へと赴く。そこの畑で襲い掛かるのが、巨大な案山子(スケアクロウ)!
思わず『案山子男』を連想してしまった。作者もきっと観ているんじゃないか(笑)


前巻 『ベルセルク』 第37巻

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