『真田太平記 (二) 秘密』 池波正太郎

やたら、乳にこだわる性描写が。巨匠はおっぱい星人だったのか


真田太平記(二)秘密(新潮文庫)
新潮社 (2012-11-02)
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天下を目前に織田信長は討たれた。武田家滅亡後に信長に従った真田家は、旧武田領へ牙を剥く徳川、北条、上杉といった大大名に囲まれることとなる。いち早く、秀吉の興隆を見抜いた昌幸だったが、当面は徳川家へ臣従しつつ、砥石城に替わる居城・上田城を築城して天下を静観するのだった。一方、次男の源次郎は、昌幸の妾・お徳や昌幸の隠し子である樋口角兵衛の始末に東奔西走するハメに

本能寺の変に、旧武田領を巡る天正壬午の乱小牧・長久手の戦いと真田家を巡る情勢は目まぐるしく変わっていく
真田家はとりあえず家康につくが、その家康が上野の沼田城の帰属を北条へ認めてしまう。家康は秀吉との対決に備えて、北条との婚姻(北条氏直と督姫)をして得点を稼ぎつつも、真田家に対して沼田の一件では煮え切らない態度をとる。北条が関東一円を円満に支配するのも嫌で、真田家と潰し合って欲しいのだ
昌幸はそれに対抗して、北条、上杉を名目にした上田城を築く一方、可愛い源次郎を質に出しての上杉との同盟を打診する
小説の上杉景勝は『真田丸』以上のお人よし(笑)。なんと、人質は徳川・北条との戦いが終わった後でよろしいと、源次郎にフリーハンドを認めるのであった
これには昌幸も感動し、徹底的に利用するのだった

こういう表の情勢よりも、裏の人間関係が本編である
昌幸は正室・山手殿を嫌って秘密裏にブサイクな愛人・お徳昔の大河じゃ、坂口良子がやってたようだが)を養う。石女(うずめ=不妊症)とみなされたお徳だったが、うっかり妊娠させてしまう。山手殿の報復を恐れる昌幸の命で、源次郎は佐平次を連れて、お徳を上野の名胡桃城まで護送することとなる
そこへ襲い掛かるのが、樋口角兵衛!
表向きは勝頼と自害した樋口下総守の子ながら、実父は昌幸といわれる彼は、自身の出生を悲劇視してか、真田家の庶子を始末しようと、お徳はおろか源次郎の命まで狙う
14歳で一線にいる真田忍びまで粉砕してしまうのだから、恐るべき怪童である
大勢力相手に切った張ったを挑む策士・昌幸が、己の業によって足元から脅かされる。大勢力のなかを取り入る真田家の中に、さらに獅子身中の虫がいるという、複雑な人間関係がたまらん


次巻 『真田太平記 (三) 上田攻め』
前巻 『真田太平記 (一) 天魔の夏』
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