【配信】『重戦機エルガイム』 第1話~第3話

バンダイチャンネルにて視聴
『重戦機エルガイム』は、1984年に放映されたロボットアニメ。『聖戦士ダンバイン』の後番組として製作され、すでに『Zガンダム』の始動していたことから富野監督は「半分捨て駒だった」と告白している
そんな裏事情ゆえか、当時23歳の新人永野護がキャラクターデザインとメカニックデザインを同時に担当など、20代の若手スタッフを中心に作られており、ストーリーは渡邉由自の小説に基づいたりと、他の富野作品とは毛並みが違う
『Zガンダム』の予行練習といってしまえばそれまでだが、スタッフの持ち味を生かす一足早い白富野型作品といえるのではないか
そんな期待を込めながら、観てみるとしよう


<第1話 ドリーマーズ>

ダバ・マイロードは村を出て一旗あげるべく、友人キャオとともに旅をしていた。そこに盗賊に追われる少女が助けを求め、キャオは一人迎撃に。しかし、その少女アムこそが、盗賊の手の者。昼寝していたダバは、女首領リーリンとその一味に襲われ、親父の形見であるヘビィメタル・エルガイムを起動させる!

冒頭からアムちゃんがパンチラしまくり!
色仕掛けで足止めする作戦で、ぼろぼろの服を着ていたわけだけど、ほんとサービスサービスである
ダバとリーリンの白兵戦では、颯爽とビームセイバー(劇中はセイバー)が抜かれ、敵味方ともホバーのバイクが多用するなど、これでもかとスターウォーズのギミックを投入している。この臆面のなさは富野というより、永野護の味だろう

さて主役機エルガイムだが、意外にもろい
ハンドメイドなせいか、関節部分が弱点のようで、ホバーに撃たれてもパイプが溶けてしまう。むしろ、標的の大きいマシンナリィ(軽戦機)相手に威力を発揮する
パワーランチャー(?)を使うにも、トレーラー(ワークス)とパイプを繋ぐ必要があるとか、制約も多いようだ
アムはダバに一目惚れしたことから、リーリン一味の襲撃を告げて、いつのまにか潜り込んでしまった。荒廃した世界だけに、軽はずみとしたたかさが同居するヒロインである


<第2話 スキャンダル・P>

瀕死の盗賊からアマンダラの手形を託されたダバたちは、近くの街へ赴く。アマンダラの手がかりを手分けして探していたが、そこへリーリン一味が襲撃。カーチェイスの末、とキャオアムは捕まってしまう。ダバは逃げ込んだ芝居小屋で、囚われた有翼人リリスを発見。いたたまれなくなって、アマンダラの手形と交換で助けてしまうのだった

今回から冒頭にキャオ視点のナレーション(大塚芳忠)が入りだした。ダバがいるのは、二つの太陽を持つペンタゴナワールドの惑星コアムである
アマンダラの手形を調べるべく、キャオいわく「古めかしい街」に入った一行だが、ホバーを駐車にキャッシュカードがいる! なんでもカードというのが、80年代の未来感覚なのであろうか
ベタな聞き込みをしたと思ったら、あっという間に足がついてリーリン一味に包囲。そこからホバーのカーチェイスが始まって、アクションの連続だ。ガンダム作品だと、日常→出撃みたいなリズムがあるのだけど、ペンタゴナは荒廃した世界なのでいつ何が飛び出すか分からない

芝居小屋で助けた妖精リリスは、見た目はバイストン・ウェルのフェラリオ『ダンバイン』との世界観をつなぐ存在ではあるけれど、この段階では有翼人」という表現がされる
前回に死んだ男から神妙に受け取った手形をあっけなく手放すのに驚いたが、すぐさまリリスが芝居小屋の主人から取り上げるのには腹を抱えた(笑)。その後も、囚われのキャムとアムの居場所を当てるとか、強引な展開を可能にするスーパーキャラなのだ
リリスに対してはダバが「カモン王朝の生き残り」と告白するなど、仲間にも言えない内面の聞き手にもなるよう
山場のアクションでは、エルガイムが専用のスパイラル・フロー(ダバのホバー)とつながらないと操縦しにくい設定が明かされたり、といろいろと中身の濃い回である
エンディング前には、次回登場の新キャラクター、ギャレット・ギャブレーが顔見せ。こんな露骨な演出は富野作品に珍しい


<第3話 カミング・マン>

リーリン一味から逃れたダバたちの前に、怪しい美男子ギャレット・ギャブレーが姿を現す。彼はキャオが見せびらかすアマンダラの手形を引ったくり、リーリン一味に身を投じてしまう。片腕を落としたダバに執着するリーリンは、ギャブレーに首ったけ。鉄拳制裁を受けたハッシャは、それを恨んでリーリンの謀殺を企むのだった

因縁の男、ギャレット・ギャブレー見参!
美形キャラでありながら、最初にやることがアムの作ったスープを盗み食いという(笑)。田舎者のダバたちを馬鹿にしたところ、アマンダラの手形の額を聞いて顔色を変えるという俗物ぶりで、しかもその場でパチって逃げてしまう
最初からギャグ要員じゃないですか、やだー。富野作品だと、ZZのマシュマーやキングゲイナーのアスハムの先達となるのかねえ

再三、エルガイムの前に苦渋を舐めていたハッシャは、仲間の機体を奪おうとしたことでリーリンから鉄拳制裁。ギャブレーにくねくねするリーリンに逆心が目覚め、エルガイムの誤射と見せかけて狙撃してしまう
しかし所詮は小物。ダバにも当のリーリンにも気づかれていて、ギャブレーはその事実を利用してリーリン一味を掌握する
ダバとギャブレーの一騎打ちでは、リリスが介入ギャブレーのアーロンが謎の機能停止!
アマンダラの手形をきれいに取り返してしまうのであった。いくら何でも、斜め上過ぎるぜ(苦笑)
そして、ED前の新キャラクター紹介では、アマンダラ・カマンダラが顔見せだ。着々と、オープニングのキャラクターが集まってきた


3話まで見たところ、富野作品にしては展開が強引過ぎたり、作画が違いすぎたりと荒いところが多かった。それだけ、監督の統制が薄いのだろう
その反面、一話一話にアクションシーンが多く、勢いがある。情報量は多くないので、純粋にエンターテイメントとして楽しめるのだ


次回 【配信】『重戦機エルガイム』 第4話~第6話

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コメント

No title
こんばんは。エルガイム1話から3話が面白いのは、面白さの順が1>2>3だと思います。コンテのクレジットを見ると、あら不思議、担当はそれぞれ富野、今川、別の方という状態です。なるほどここまで曖昧なストーリーならば面白さは画面設計と直接に連結しているなぁと感じました。
Re: No title
これはkaitoさん、コメントありがとうございます

余り詳しく分析せずに観ているんですけど、初回は富野監督なんですよねえ
開幕のパンチラ連発は、やはり余人にできることはありません(笑)
で、はちゃめちゃな第2話はハイパー化の今川さんと、いかんなく力を発揮されてますね
あまり世界観を説明せずに、だんだん視聴者に見えてくるところは、ファーストガンダムに近くて好きですね

数話見ただけでスタッフを放任しているのが分かって、全体の整合性に響いてきそうですけど、細かいことは気にせず楽しみたいと思います

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