【DVD】『長州ファイブ』

前後半の落差が残念


長州ファイブ [DVD]
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1863年。生麦事件に刺激された長州の過激藩士は、建設中の英国公使館を焼き討ちする。高杉晋作(=寺島進)を首班とする御楯組のなかに、伊藤俊輔(=三浦アキフミ)山尾庸三(=松田龍平)の姿もあった。しかし周布政之助(=矢島健一)は将来のためにイギリスへの留学を画策し、井上聞多(=北村有起哉)に人選を命じた。井上の誘いで山尾も誘われることなり……

ややまとまりに欠けるが、なかなか硬派の映画だった
冒頭の生麦事件が凄惨で忠実な描写に始まり、続いて英国公使館(予定)をドカン! さらに伊藤と井上の女好きネタを盛り、それに付き合うように象山先生(=泉谷しげる)もハッスルと、出港するまではサービスシーンが盛りだくさん
しかし、いざイギリス行きの乗り込むと、作風が一変して渋くなる
とくに英国艦隊との戦争を受けて井上と伊藤が帰国すると、真面目な技術習得とお勉強の話になり作品のテンションが下がって行く。前半の井上は山尾よりはるかに存在感があるので、後半の完全フェードアウトするのは解せない
山尾とエミリーのエピソード自体は良かったが、前後半の空気があまりに違いすぎた。前半は場面が細切れだし、製作委員会の介入を疑ってしまう

長州五傑(長州ファイブ)の渡航自体は、正確に追われているようだ
イギリスの総領事に密航を相談したところ、一人1000両いると要求され、メンバーが5人に増えたところで5000両もの大金が必要となってしまった。藩からもらった費用は一人200両である
その穴埋めをするために、伊豆倉商店の番頭佐藤貞次郎に相談し、鉄砲購入資金を留守居役の村田蔵六に強引に拠出させている。映画のように蔵六が暖かく応援したかは定かではない(苦笑)
5人のうち、井上聞多(→井上馨)伊藤俊輔(→伊藤博文)は有名だが、イギリスに残った3人もそれぞれ明治政府の要人となった
遠藤謹助は、造幣局で近代貨幣制度を整え、大阪造幣局の桜を一般解放する「桜の通り抜けを始め、今も大阪の風物詩となっている
野村弥吉(→井上勝は、ロンドンで蒸気機関を学び、明治政府で鉄道庁長官などを歴任。その敷設に尽力して、日本鉄道の父を呼ばれた
山尾庸三は、工部卿など工学関係の要職を歴任し、東京大学工学部の前身、工学大学校を設立。身体障害者の教育問題にも取り組み、初の盲唖学校を開いた
作品の整合性や構成が残念だけど、5人の中で山尾を取り上げ、近代化の影まで視野に入れたことは評価したい


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