『賭博覇王伝 零』 第1巻・第2巻 福本伸行

脳に……翼が必要なのだ……


賭博覇王伝 零 1 (highstone comic)
フクモトプロ/highstone, Inc. (2013-07-25)

賭博覇王伝 零 2 (highstone comic)
フクモトプロ/highstone, Inc. (2013-07-25)



17歳の少年が日本一の大富豪に挑戦!
『無頼伝 涯』が打ち切りとなったことの反省からか、主人公の零は頭脳明晰、運動神経抜群、容姿端麗と三拍子揃い、性格も快活でまるで暗さがない。今までの福本漫画には見られない爽やかさが、違う意味で笑えてしまった
少年誌での連載が、作者に似合わないことをさせているのだ
福本名物の奇怪な大富豪に、カイジの利根川をコピーしたような後藤利根雄(笑)と、既存の作品のパロディ臭はあるものの、謎ときそのものをギャンブルにしているのが新鮮で、浪花節好きの作者があえて今風の漫画を挑戦している


第1巻は、振込み詐欺グループから金を取り戻す義賊を演じ、それを在全グループの総帥・在全無量に見込まれて「王の試練」に参加するまで
零のみならず、振込み詐欺グループのヤクザ(見た目は坂崎)まで、試練に加わるのが意外で、在全グループのテーマパーク「ドリームキングダム」には零の元同級生など様々な人間が集まる
在全は世界中の大富豪相手のギャンブルを控えていて、その資産を任しうる代打ちを探しているのだ

入場券を巡るアトラクションのは、茶碗に転がしたサイコロの目を当てること。間違えると、巨大な鉄球が落ちて圧死する。当てる必要がないのがミソで、主宰者の言質と観察から零は見事クリアする
やや試練に参加する動機付けがスムーズではないが、話のテンポは早い。今のカイジやアカギもこの調子で行ってもらいたいものだが(苦笑)


第2巻は、零が選んだジャックとの指きりギャンブルと、三角形への部屋でのクイズ
ジャックとの勝負は実際の指を賭けると思わせつつ、実は必勝の仕掛けを見抜くというものだ。福本漫画の変態老人は狂気じみていて、出番が少なくてもインパクトが強い
肉体を犠牲にするギャンブルに勝つと、複数のリングをもらえるはずだったが、黒服からは「無駄な危険を犯した」と裁定され、リング一枚の評価。リング三つで予選クリアなので、これは厳しい
他作品同様、本作の黒服も主人公を見守る解説キャラとして存在し、勝負を多角的に分析してくれる。謎とき勝負の解説には、第三者視点が欠かせない
三角形の部屋に押し込まれてのクイズは、メンバーのうちの一人を人柱にして30分以内に謎掛けを解くというもの。懐かしい図形問題から、その先にさらに答えへの壁があるという二段構えだ
試験問題的設問と、それとは間逆の発想をセットにするところに、この漫画のキモがありそうだ


次巻 『賭博覇王伝 零』 第3巻・第4巻・第5巻

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