【DVD】『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』

白黒なので、スプラッタシーンも安心


ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 最終版 [DVD]
クリエイティブアクザ (2004-07-10)
売り上げランキング: 78,152


被害者の遺族の要望で、死刑囚の死体を墓地に埋葬することとなった。しかし死体が目を覚まし、運搬業者は逃げ出してしまう。墓参りに来ていたジョニー(=ラッセル・ストライナー)バーバラ(=ジュディス・オーディア)の兄妹は、起き上がった死体に襲われて、バーバラは民家に逃げ込む。そこへ黒人の青年ベン(=デュアン・ジョーンズ)が現れ、ゾンビ対策に取り組むが……

ゾンビ映画の金字塔と聞いて
1968年の作品ながらモノクロで撮られており、序盤は女優のアクションの微妙さと追ってくるゾンビが一人なことから、どこかホンワカした空気が流れる。30周年記念で撮り直した場面が、バレバレなのはご愛嬌だ(苦笑)
しかしゾンビが民家を取り囲み、ハリー・クーパー(=カール・ハードマン)など登場人物が増えてくると俄然、緊迫感が出てきた
終盤に向かって、それぞれの思惑の違いから発っした、作戦の齟齬、裏切り、内ゲバとバッドエンドの方程式へ鮮やかに転がり、容赦なく人間のエゴイズムを曝け出す。一番まともだったベンがああいう行動に出てしまうところに悲劇性が際立つ
本作はゾンビ(作中では“生ける屍”リビングデッド)が頭部の破壊で機能停止、それ以外は不死身。炎には弱いなど、その後のゾンビ映画のお約束となる設定を確立した作品だという。ベンが最初にゾンビへ振るう武器“バールが、ゲームなどで「エクスカリバール」と親しまれているところをみると、いかに本作の影響が甚大か分かろうというものだ
ゾンビが人肉をクチャクチャ食べるところは、序盤の和やかホラーからは想像もできない。右肩上がりのゾンビパニックなのである

意外だったのは、バーバラが本当に役立たずで、黒人のベンが主役だったことだ。60年代で黒人の主役はかなり珍しいのではないだろうか
クーパーとの争いには、人種の壁が絡んでいるのは間違いなくて、ベンの悲劇的ラストもそれがモロに反映されている
時代はちょうどベトナム戦争が本格化しようかという時期で、地中からゾンビが人を襲い、それを人間が銃で始末するという構図は戦争を連想してしまう
そもそもゾンビの原因が、作中で政府機関による放射能漏れとも言われている。ベンがそうした人類の“敵”の中で抹殺されてしまうのは、弱者を犠牲にする体制への抗議とみていいだろう
思えばヒステリックな神父の説教も、人間のエゴイズムを告発するものであり、狂っているようで製作者の雄たけびだったのかもしれない
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