『チェーザレ 破壊の創造者』 第9巻・第10巻

最新巻はどこまで行ったのかしら


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第9巻はフィレンツェ訪問の続きから
メディチ家はイタリアの勢力均衡に努力してきて、現当主ロレンツォ・デ・メディチはミラノ公国、ナポリ王国との三国同盟で半島の平和を築いてきた
ロレンツォの死期が近いことが、戦乱の時代を予感させている
反メディチのサヴォナローラは、ロレンツォの次男ジョバンニが枢機卿となることを批判していて、チェーザレは「何がフィレンツェの自由をもたらし自分がその恩恵を受けているか分かっていない」と批判する
しかし、お付の従者は「聖職者は教義にこだわって、神の教えを説く者だから、ある意味彼は正しい」という。宗教家が政治を計算するほうがおかしいと言われ、チェーザレは自分が聖職にあることに葛藤を覚えるのだった

第10巻は前巻の流れを受け継いで、ジョバンニ・デ・メディチの枢機卿就任が軸に
オリキャラのアンジェロは、チェーザレの推薦でジョバンニの側近となってローマへと行く。彼もエミリアと立派に別離を果たし、大人の階段を登っていく
父ロドリーゴが教皇選挙へ打って出る関係で、チェーザレの身辺も騒がしくなり、穏やかに青春時代の終わりを感じさせるのだった
ジョバンニの卒業試験には、チェーザレが最後の試験官として立ちはだかり、メディチ家の行為は神の教えに照らして正しいかと問いただせる。サヴォナローラの批判と重なるもので、親友のジョバンニに時代の厳しさを教えようとしているかのようだ
それに対する答えは、まさにメディチ家がイタリアで果たした役割そのものといえ、ルネサンスの賛歌といえるものだ
チェーザレもこの問答には満足したようで、「もし教皇選挙で父が落選したら大学の教授として暮らすのも悪くない」と洩らす。しかし、運命は彼を政治と陰謀の世界へと巻き込んで行くのだ

10巻かかって、ようやく青春編が終わった(苦笑)
時代背景に関する説明が丁寧で、巻末の解説を含めると、もう立派な歴史入門書である。並行して海外ドラマも観ているので、その補完にもなった
ドラマはロドリーゴが選出される教皇選挙から始まるので、10巻まででその前史を抑えられる。11巻以降は展開が重なりそうなので、どちらも楽しみにしたい


前巻 『チェーザレ 破壊の創造者』 第7巻・第8巻

関連記事 『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』 第1話・第2話
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