『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』 川口マーン恵美

ポスト金美齢?


住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち (講談社+α新書)住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち (講談社+α新書)
(2013/08/21)
川口 マーン 惠美

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本当に日本はヨーロッパより遅れているのか。長らくドイツに住んでいる著者が両国を徹底比較する
冒頭、いきなり尖閣諸島へチャンネル桜の社長と乗り込む場面から始まって唖然とする(苦笑)。著者は保守系の論客らしく、本書の半分は日本の危機を警告する憂国節なのだ
タイトルに偽りありとはいえなくて、半分はドイツの実状を紹介し日本に帰ってあり難く思えるところにも触れている
ただその比較にいまいち論理性がなく、気分のまま描かれたエッセイとなっていて、どこがどう「8勝2敗で日本の勝ち」といえるのか、よく分からない
最近、日本をやたら称揚するテレビ番組が増えているので、率直に日本の欠点を指弾するだけマシかもしれない

著者が日本よりドイツに過ごす時間が長いせいか、日本に関しては抽象的で、ドイツに関して具体的に語られる。なんだか日本人よりドイツ人向けの内容である(笑)
ドイツの原子力政策については、詳しく取り上げている
もともとドイツには反原発の動きが「緑の党」を中心に根強く、連立政権に参加しているときには政策化されていた。しかし連立の組み替えで同党が抜けると、メルケル首相は産業界の要請から原発の維持へと転換する
が、フクシマ原発事故により、世論は一変。政権が危うくなるとみるや同首相はまたも「反原発」へと転向したのだった
日本の「反原発」との違いは、デモが選挙結果に直結するところで、ドイツ人の教授は「日本の若者が選挙に行かないから、政治的影響力を持たない」と分析している
ドイツの「反原発」は、再生可能エネルギーの助成金が電気代にのしかかる形で実現しており、一定の電力を使う大企業が免除されることが物議をかもしているそうだ

雇用関係についてはやはり、ドイツに軍配が上がる
定時で仕事が終わるゆえに、仕事が詰め込みになる、契約を超えたサービスをしてくれないなどあるものの、著者が「仕事が早く終わって、休みが多くても結局、不満が残る」とか重箱の隅をつつくような記述が多い
日本のサービス業の素晴らしさも、残業の多さ、労働強化に支えられているわけで、一概に褒められない
ただ雇用が手厚い分、雇われにくく失業者が増える側面はあって、低収入の仕事が充実(?)している日本のほうが仕事は拾いやすいかも


住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち (講談社+α新書)住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち (講談社+α新書)
(2014/09/23)
川口 マーン 惠美

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