【BD】『ワールド・ウォーZ』

「戦いは始まったばかりだ」
続編をやる気まんまん


ワールド・ウォーZ Blu-rayワールド・ウォーZ Blu-ray
(2014/10/24)
ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス 他

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元国連職員のジェリー・レイン(=ブラッド・ピット)は、かつて危険な任地を渡り歩いていたものの、今では妻カリン(=ミレイユ・イーノス)と二人の娘と平穏な生活を送っていた。しかし、地球規模に感染が拡大した謎の奇病は、アメリカの大都市にも押し寄せてくる。それは感染者を凶暴なゾンビ=Zに変えてしまうものだった。、家族とともに命からがら国連の空母に避難したジェリーに対し、司令官は病気の調査を強制するのだった

豪快なパニック映画だった
よくあるゾンビ物なのだけど、序盤はむしろパニックを起こす群衆に焦点があたっていて、暴走したトラックから逃げる場面は大迫力。スーパーではみんなで物資を“調達”し、ヘリで屋上から脱出と前半ではお約束の展開を完遂する
しかしここからが本番。奇病を克服すべく、ジェリーは世界を飛び回っていく
映像的には、俯瞰した視点でみるゾンビの群れが凄い!
ここまで人がうようよ動くパニック映画があったろうか。イスラエルの壁をよじ登る場面は、実に壮観。CGとはいえ、よくここまで作りこんだものだ
北朝鮮やイスラエルなど政治的文脈を盛り込みつつも、「希望の星」と呼ばれた学者があっけなく死ぬ“斜め上の展開”に、重傷を負った主人公が大立ち回りを見せるなどの適度な適当さがエンターテイメントとして成立させている
日本では広告代理店が「第三次大戦もの」として触れ回ったおかげで、観客の怒りを呼んだようだが、ゾンビ映画として佳作といっていい

この作品のゾンビ、「Z」とは何なのか。作中に原因は明かされないが、それが象徴しているものは、貧困など「世界がかかっている病気だろう
本来は世界全体の問題として捉えるべき病気に対して、まず「隔離」の政策がとられる
イスラエルでは「壁」が築かれて、人々を源泉して中へ入れる。中に入れた人が高らかに歌を唄い、それに刺激されたZたちは人垣を作って都市に入り込んでくる
パレスチナに対する「壁」を直接的に示しつつ、先進国の移民に対するスタンスも暗喩しているようだ
大勢の群れの前に「壁」は乗り越えられ、意味を失う。当然ながら「隔離」では、問題の本質を解決しないのだ
作中に主人公が考え出すのは、「Z」と「共生」する道である
「Z」を敵として片付けるのではなく、自らある種の毒を抱えることで「対決」を避けるのだ。損して得をとるやり方といえようか
「世界の持たざる者」をゾンビに喩えるのは、差別主旨者と取られかねない危うい表現で、「共生」といっても綺麗ごとではない。半ば時間稼ぎであり、凌いでいるうちに解決する方法を探さなくてはならない
ラストの主人公が自販機を壊して「Z」がペプシに殺到する場面は、アメリカの成果をともに分かち合おうというメッセージなのか。いかにもアメリカ人らしい


WORLD WAR Z〈上〉 (文春文庫)WORLD WAR Z〈上〉 (文春文庫)
(2013/03/08)
マックス ブルックス

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読んだよ→ 『World War Z』(原作小説)
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