【映画】『チェ 39歳 別れの手紙』

見終わったあとにゲバラ関連の本を買い漁ったが、帰って本棚を見るとみんな持っているやつだった・・・orz
28歳の方を見たときに買ってたんだなあ

チェ 39歳 別れの手紙 [DVD]チェ 39歳 別れの手紙 [DVD]
(2009/12/11)
ベニチオ・デル・トロ

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監督は来日会見で「ゲバラの著作から映画の撮り方を決めたから、28歳と39歳は撮り方は違うよ」と断っていたが、あまり違わない
誰の視点ということなく、ゲバラや仲間たちを少し離れたカメラで追っていくドキュメント調だ。良くも悪くも調味料をつけずに生の食材を出されたようである
ただ、話の流れはボリビアでゲバラが死ぬまでと分かっているから、前作より入りやすい

描かれるのは戦士としてのゲバラだ
やはり単なる戦士ではない。ゲリラ戦には多くのシンパが必要で、ゲバラは一つ一つの集落、農家をどぶ板選挙ように訪問して、協力を要請する。医者としての知識を生かして村人やその子供を治療して、ささやかな食料と隠れ家を得る
しかし、ボリビアの地では思ったように味方が増えてくれない。逆に数少ない味方の裏切りに遭う
何故か。ゲバラがアルゼンチン出身であり、連れてきた同志もキューバ人だということが大きい。キューバ革命時のカストロのような、現地のリーダーがいなかったのだ
ボリビア政府もキューバによる侵略戦争と国内外に報じられてしまう
また、南米での革命を警戒したアメリカが素早く手を打ってきたことも、武力闘争を難しくした
キューバでの成功でゲバラも過信していたのかもしれないし、現地の受け入れ態勢が余りにもお粗末だったのかもしれない。ともあれ、ボリビアの失敗が彼の限界を示しているのは確かだろう

果たしてゲバラの闘争は是か非か
シモン・ボリバル(ベネゼエラ人)の前例があるにしても、外国の革命家が武力闘争するのはかなり無理がある
しかし、当時のボリビア政府は旧ナチス将校を受け入れ、ストに対して虐殺も辞さない軍事独裁政権だ。無法に対して無法は通るだろうか?
政治は結果だから、負けたからダメというのは少し教科書的だろう
今では刑死したイゲラの地に記念碑が残る。現地はおろか南米では「聖人」扱いだ。ゲバラは失敗したが、ボリビアは死後14年して民主化した。政治的意義は大きかったと見たい


ゲバラが人気なのはその人柄もさることながら、戦闘者であって政治的信条がはっきり見えないからだろう
トロツキー全集を持ち歩いていたからといってトロツキストかというとそうでもないようだし、「選挙で平和的に変革できるならそれが望ましい」という発言もあったりする(旧共産圏にありがちな建前だけの民主主義ではなさそうだ)
政治家としての彼はどうだったのだろう。政治の現場の汚さに耐えかねて、ボリビアに向かってしまったように思える
「革命が勝利して、組織が整備されていくと、革命の理想は、官僚と大衆のなかに呑み込まれていくのがプロセスだ。そうすると、それを嫌って、世間から逃げ出すのが、インテリなんだよな?」(by逆シャア)
ってことか?
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